では、企業はAWSとGoogle App Engineのどちらを選べばいいのだろうか、それとももっとなじみのあるサービスを利用すべきなのだろうか。これらの新興インターネット企業がビジネスコンピューティング分野の古参企業に挑戦するのは10年早いと思っている人もいる。
Google App Engineに関する4月7日のeWEEKの記事に対して意見を寄こした匿名希望の読者の会社では、GoogleとAmazonの企業向けサービスを利用したが、何十年も前からデータストレージやアプリケーションホスティングサービスを提供してきたIBMのような有力企業と比べると、Amazon.comにとってGoogleは大きな脅威ではないという。
「IBMでは担当者と直接話ができる。GoogleやAmazonの場合は、電子メールを通じてサポートスタッフとやり取りするだけで、ミッションクリティカルなアプリケーションにはまったく適していない。報告した問題に対する返事を受け取るだけでも何日も掛かり、技術スタッフが対策に取りかかるまでにはもっと長い時間がかかる」とこの読者は記している。
「こういった新サービスは、CFO(最高財務責任者)にとっては魅力的な価格に設定されるかもしれないが、GoogleやAmazonにクリティカルなアプリケーションを託すCIO(最高情報責任者)は大変苦労するだろう」(同読者)
GoogleやAmazon.comがこういった問題に対処するかどうかは、現時点では不明だ。一方、Microsoftが今年、並列コンピューティングシステム「Dryad」と「SQL Server Database Services」でどのような展開を見せるのかも興味深いところだ。
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