ITガバナンスの基準を定める団体があるんです――ISACA今日から学ぶCOBIT(1/3 ページ)

いよいよ本連載も最終回。今回は、COBITを運営している団体を紹介しよう。

» 2008年04月23日 08時00分 公開
[谷誠之,ITmedia]

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 いよいよ本連載も最終回である。今回は、COBITを学習するのに有益な団体、「ISACA」および「ITGI」を紹介したい。

 まずはISACAから。ISACAは、コンピュータシステムの監査やITガバナンスの情報を提供する国際的な団体である。従来はInformation Systems Audit and Control Associationの略だとしていたが、今ではISACAが正式名称のようだ。現在では140の国と地域に8万人以上の会員がいると、ISACAのサイトに記されている。

 ISACAは元来、IT監査のための個人的な団体だった。その後ITガバナンスの重要性が増し、IT統制全体の研究と情報提供、教育をするための団体として成長していった。日本では、公認情報システム監査人(CISA)、公認情報セキュリティマネージャ(CISM)などの資格認定を行っている。

 ISACAに入会すると、さまざまな情報を入手できる。入会せずとも手に入る情報もあるが(COBITそのものは入会しなくても入手できる)、会員になるとより詳しいドキュメント(ただしほとんど英語)の提供を受けられる。また、会員しか利用できない豊富なツール群もそろっている。

ISACAに入会することで得られる特典はこちら→ISACA東京支部メンバーシップ


 人的ネットワーク拡大の機会が増えることや、価値あるドキュメントに触れられるということだけでもISACAに入会するメリットがあるのではないだろうか。

 日本国内には、情報システムコントロール協会という支部がある。実は国内だけで東京支部、名古屋支部、大阪支部と3箇所に支部が存在している。もし会員になりたいのなら、現住所に最も近い支部に入会するといいだろう。

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