中堅中小企業の経営基盤改革術
特集
» 2008年04月25日 08時00分 公開

連載:SaaSで一歩抜け出す中小企業:それなりに多いSaaS普及への課題 (3/4)

[ノークリサーチ,ITmedia]

具体的なSaaSアプリケーション

 以下はユーザーがSaaS活用したいと考えるアプリケーションを、過去の独自調査やヒアリング情報から取りまとめ、それに関連する事柄を列挙したものである。

  • 1.カスタマイズ不要な情報系(グループウェア、ブログ、SNS=ソーシャルネットワークサービス)など

 これはユーザーがSaaSの期待における「コスト削減」の効果を比較的容易に実現しやすい分野である。「コア業務」「非コア」業務と大別するとすれば、非コア業務の部分からコスト削減の対象にするのが順当である。

  • 2.自社対応の負荷が高いもの(セキュリティなど)

 これは近年の複雑化するセキュリティ対策において、自社での実施が困難になりつつあるニーズを反映している。スパム対策や脆弱性攻撃対策などの外部からの攻撃への対処には高度な技術的スキルが要求され、自社内での実施が困難である特性を持つからである。しかしながらSaaSのセキュリティへの理解がユーザー企業に正しく及んでいないこと、セキュリティに対するリテラシーの高さは企業規模に相関することもあり、徐々に普及していく分野だと考えられる。

  • 3.ビジネス変化が激しく情報処理量の多い顧客接点業務(CRM、SFA=営業支援システムなど)

 顧客との接点を管理する業務については、郵政公社への導入実績をもつセールスフォースドットコムや、ネットスイートなどグローバルに展開する外資系企業が、SaaSの代表的アプリケーションとして開拓してきた。SaaSの戦略的な活用形態の1つといえる。国内組でもシナジーマーケティングなどの参入などによって市場は拡大しつつある。

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