Borlandは、「CodeGear」の社名で分社化していた開発ツール事業をエンバカデロ・テクノロジーズに売却する合意文書に署名した。
エンバカデロ・テクノロジーズは米国時間の5月7日、CodeGearの買収を発表した。買収は2008年6月30日までに完了する見込み。
2006年11月に米Borlandから分社、独立した事業部門としてIDE(統合開発環境)などを提供していたCodeGear。ジム・ダグラスCEOがeWEEKの取材に対して答えていた「JBuilderに関連した非常にクールで面白い製品」と思われるEclipseベースのJava IDE「JBuilder 2008」のリリースからわずか1カ月での売却発表となった。
エンバカデロは1993年に設立されたデータベース関連のツールを扱う企業。2007年に投資会社Thoma Cressey Bravo(TCB)に買収されている。今回の買収はTCBが2008年に入って行った3件目の買収となる。
エンバカデロは今回の買収で、プラットフォーム非依存の開発ツールとデータベースツールの組み合わせによるデータベース統合機能、データベースとアプリケーション開発プロセスの改善、エラーを引き起こすタスクの自動化と生産性の向上を実現する機能などをサポートする製品ポートフォリオが提供可能になったとしている。
CodeGearデベロッパーリレーション担当副社長兼チーフエバンジェリストのデイビッド・インターシモーネ氏は、「売却取引が完了した時点で、合併した会社は、1+1=3++になる取引のよい例となることでしょう。わたしたちは、引き続き、皆さんのソフトウェア開発の成功を支援することにフォーカスしてまいります」とコメントしている。
なお、現時点で、買収を契機に開発終了となる製品ラインは計画していないというが、進行中の計画については開発の最適化を目的として評価するとしている。
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