ネットエージェントは、P2P利用動向などネットワークの現状を監視し続けている。ゴールデンウィーク中に調査を行った結果を発表した。
ネットエージェントは5月8日、P2P型ファイル共有ソフトウェア「Winny」および「Share」について、ゴールデンウィークの利用実数と推移を調べ、結果を発表した。
4月26日〜5月6日の調査期間で観測されたWinnyのノード数は平均約29万弱となった。2007年の同時期と比べて数が減少しており、その傾向が続いているという。4月27日に検知した約31万弱のノードが最大値で、5月1日の約27万弱が最小値となった。同社は、帰省や旅行などが原因でノード数にばらつきが生じたと分析している。
Shareのノード数は、調査期間で平均約17万を記録した。過去に実施した同時期の調査と比べて、平均値を上回った。4月27日には約18万7000ノードが観測され、過去最大の数値となった。Shareのノード数は増加傾向にあるという。
Shareのノード数の増加はWinnyのノード数の減少より低く、結果としてこれらのファイル共有ソフトウェア全般の利用者は減少傾向にあると同社はみている。「Winnyは逮捕者が出たりしたことで良くも悪くも名前が売れた。ライトユーザーはWinnyを避ける傾向にあるのではないか」(同社広報)
同調査では、ユーザーが1つのファイル共有ソフトウェアを起動している状態を1ノードと換算している。
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