4月は配信不能リポートを装ったNDRスパムやインターネットのカレンダーサービスを悪用した招待通知スパムなどが浮上した。
米Symantecは5月8日、4月のスパム動向報告書を発表した。偽の配信不能リポートを送って添付ファイルを開かせようとするNDR(配信不能リポート)スパムや、インターネットのカレンダーサービスを悪用した「招待通知スパム」などに注目している。
報告書によれば、NDRスパムは全スパムの3.7%を占めていたが、スパム送信側はこの手口がどの程度通用するかを試しているとみられ、現時点ではNDRスパムの比率が2%を切っているという。
4月はGoogleなどのカレンダーサービスを悪用し、予定に見せかけてナイジェリア詐欺などの内容を閲覧させる「招待通知スパム」も登場した。このスパムはまだ数は少ないが、「スパム送信者があらゆる手を使ってスパムメールを配信しようとしていることを物語るものだ」とSymantecは解説する。
このほか特定の組織を狙って裁判所の召喚状を装った電子メールを送りつけ、不正リンクをクリックさせようとする「スピアフィッシング」、Googleの広告サービスAdWordsから届いたように見せかけたフィッシング詐欺メール、映画出演の誘いを装って個人情報を盗もうとするスパムなどの手口を紹介している。
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