Shareを使ってテレビアニメを無断でアップロードした容疑で逮捕者が出た5月9日。その周辺日でShareの利用者数に変化は生じたのか――。
ネットエージェントは5月13日、P2Pファイル共有ソフトウェア「Share」のノード数について、5月7日から12日の利用実数と推移を調べ、結果を公表した。
5月9日、テレビアニメを無断でアップロードし、送信できる状態にしていたとして、著作権法違反の容疑で、会社員2人と大学生1人が逮捕された。匿名性が高いとされてきたShareを用いてファイルを共有したユーザーが逮捕されたことを踏まえ、逮捕日周辺のShareノード数を調べた。
5月9日のノード数は15万6400となり、平日の平均ノード数15万とほぼ同じだった。5月10日が17万0652、5月11日が17万7188と週末に平均より高い数値を記録するなど、普段の傾向と変わらなかった。同期間におけるShareの平均ノード数は約17万となり、同社が調査したゴールデンウィーク期間の平均ノード数と同水準を記録した。
ネットエージェントは、「容疑者逮捕を受け、利用数が減ると予測していたが、使い控えは出なかった」(同社広報)と述べ、逮捕前後の利用状況に変化は見られなかったと分析している。ファイルのダウンロードを目的としたShareユーザーで逮捕者が出ていないことが要因と推察している。
Shareの利用者は増加傾向にあり、「2007年は12〜14万、2008年に入り平日は平均15万となり、ゴールデンウィークは約17万に増えた。Shareユーザーは徐々に増えている」(同社広報)という。
同調査では、ユーザーが1つのファイル共有ソフトウェアを起動している状態を1ノードと換算している。
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