世は最新技術にあふれている。あっちを向いて、そしてこっちを向いたらもう、新しい製品が登場している。新しい技術を習得している間に、さらに新しいものが登場する。わたしたちがいる世界は、最先端のゴミ箱のようなものかもしれない。
新しいものが、常にいいものとは限らない。
わたしの勤務先では、全社に新しいアプリケーションを導入したり、OSの最新のパッチが提供されたりした時には、必ず事前にテストする。Windows Vistaが発売になった時もそうだ。昨年の3月、新規に購入するクライアントPCをWindows Vistaにするか、それともWindows XPにするか、ということを決めるためにテストを行うことになった。しかし、社内で使用しているセキュリティ対策ソフトがWindows Vistaに正式対応していない(Windows Vistaにインストールすると、フリーズしたのか? と思うほど遅くなる)ということが分かり、Vista搭載機の採用は見送られた。
あ、Windows Vistaとそのセキュリティ対策ソフトの名誉のために書いておくけど、ちゃんとWindows Vistaに対応したバージョンが5月には出ていました。でも、PCの購入時期には間に合わなかったのです、残念。あれから1年経つけれど、今のところPCの買い替えもリース切れの予定もないし、会社にWindows Vistaが登場するのは、まだ先の話になりそうだ。それどころか、会社のPCよりも先にWindows Vistaがなくなっちゃうかもしれない。
さて、やっと今日も一日が終わった。自宅に帰ると、ネコが「えさをくれ〜」と擦り寄ってくる。夜にはちゃっかりわたしの布団にもぐりこんでくる。ネコにはネコなりに、渡世の義理があるのかな。とはいえやっぱり、ネコがうらやましい。
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