南アフリカ共和国の国民IDシステムを強化し、5000万人規模のデータを登録できるようにした。
NECは5月21日、南アフリカ共和国の国民IDシステムを強化し、6月から稼働を始めると発表した。
南アフリカ共和国では、16歳以上の国民に対し、指紋で個人認証ができるIDブックレット(手帳)を政府が発行している。国民は、選挙登録や年金需給管理などの公共サービス、車の購入やビデオのレンタルなどにIDブックレットを利用している。
今回、IDシステムのUNIXやOS、ミドルウェアを更新し、5000万人規模のデータを登録できるようにした。現行のシステムは約4500万人のデータの登録が可能となっている。
IDブックレットの個人認証を実現する技術には、NECの指紋照合システム「Automated Fingerprint Identification System」を利用している。本人確認の時間短縮や社会保障給付金の二重取得、身元詐称、個人情報盗難などを防止できるという。
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