アカマイとエクスポート・ジャパンは、海外向けサイトのアクセシビリティ向上やSEO対策などを支援するサービスを始める。
アカマイとエクスポート・ジャパン(EXJ)は5月21日、企業のグローバル向けサイトの最適化を支援するサービスを開始した。海外サイトを利用したマーケティング機能の強化やアクセス性の向上などが可能になるという。
同サービスでは、EXJが多言語環境に対応したWebサイトの構築や各国の検索サイトに応じたSEO対策、コンサルティングを提供し、アカマイは同社のWebコンテンツ配信基盤を利用したアクセス性向上サービスを提供する。第一弾として、既存サイトのアクセス性の現状や検索サイトでの結果表示ランキングなどを診断するサービスを始めた。
両社によれば、日本企業が開設する海外向けサイトにはコンテンツの未整備や不自然な翻訳表現、サイトを利用しづらいといった課題が多く、現地法人が開設している場合には本社のブランディング戦略と整合性が取れていないなど経営レベルの課題になるケースもあるという。
新サービスについて、EXJの高岡謙二CEOは「Webサイトが最適化されていないことで、海外の投資家や顧客に対する情報提供の機会損失が生まれている可能性に注目してほしい」と話す。アカマイの小俣修一社長は、「例えばコンテンツ表示の時間が英国からのアクセスでは7秒、スペインからは14秒かかるような場合があり、このような企業はわれわれの技術で環境を改善し、アクセス性を高めてほしい」としている。
当初は、海外旅行客の誘致が目的の観光業界や製造業界などの企業からの受注を見込み、年内に10社の利用を目指す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.