拡大するアフィリエイト市場、課題も山積みアナリストの視点(1/4 ページ)

Web広告で成果保証型広告のひとつであるアフィリエイトサービスの普及が進んでいる。矢野経済研究所に調査結果を基にした市場動向について話してもらう。

» 2008年06月13日 15時16分 公開
[西川徹(矢野経済研究所),ITmedia]

 Web広告で成果保証型広告のひとつであるアフィリエイトサービスの普及が進んでいる。アフィリエイトは、Webサイトやメールマガジンなどが企業サイトへリンクを張り、閲覧者がそのリンクを経由して商品を購入したりすると、リンク元サイトの主催者に報酬が支払われる手法である。

 このたび矢野経済研究所では、アフィリエイトサービスプロバイダー(以下、ASPと表現する)やアフィリエイトサービス提供企業、消費者調査などから、アフィリエイトサービス市場の動向を取りまとめた。

拡大するアフィリエイトサービス市場

 アフィリエイトサービスの市場規模は大きく拡大しており、2007年度(07/04〜08/03)には697億9000万円(対前年比135.0%)に達している。今後も市場規模は拡大するとみられ、2010年度には、1325億4000万円まで拡大する見通しだ。

 市場規模拡大の大きな要因としては、参入企業の増加、広告主の増加、アフィリエイトパートナーの増加、モバイルアフィリエイト市場の拡大などが挙げられる。

 今後も、ほかの広告との組み合わせによる広告利用者/掲載者の増加と成約率のアップ、ASPと自社アフィリエイトを併用するマーチャントの増加、自社媒体を保有するASPの増加による売上の拡大、ナショナルクライアントのさらなる増加、CGMサイト閲覧時間の増加、モバイルアフィリエイト市場の拡大などの要因から、さらにアフィリエイトサービス市場は拡大すると見ている。

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