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» 2008年06月13日 15時16分 公開

アナリストの視点:拡大するアフィリエイト市場、課題も山積み (2/4)

[西川徹(矢野経済研究所),ITmedia]

注目されるモバイルアフィリエイト

 中でも、近年モバイルアフィリエイトの市場が急速に拡大している。このモバイルアフィリエイト市場が拡大している要因としては、モバイルコンテンツ市場やモバイルコマース市場の伸張や、モバイル対応ASPの増加などが考えられる。また、携帯ゲーム、SNSサイトのモバゲータウンなど、アフィリエイトを活用した大手メディアの成長も市場拡大に大いに寄与している。

 今後も、携帯通信料の定額制サービスのさらなる拡大、モバイルインターネット利用者数および利用時間の増大、モバイル版検索サイト経由のユーザー増加による勝手サイトのトラフィック向上、モバイルコンテンツ市場やモバイルコマース市場の拡大、モバイル対応のASPの増加などの動向とともに、モバイルアフィリエイト市場は拡大していくだろう。

広告主が最も望むネット広告はアフィリエイト、ただメディアへの配慮も必要

 近年の広告主増加の要因は、次の広告主に対するアンケートの結果からもうかがわれる。アフィリエイト利用企業を中心としたインターネット広告利用企業100社に対し、「最も望ましいと考えるインターネット広告の支払い形態」についての集計結果は、「成果報酬型(=アフィリエイト)」(78.0%)が最も多く、「その他」(8.0%)、「クリック課金型」(7.0%)と続く結果となった。

 広告主にとって成果報酬型(=アフィリエイト)という支払い形態は、成約に従って広告費の支払いが発生するため、費用対効果が高いという面では理想的な支払い形態である。こうした意識を背景に、アフィリエイトを利用する広告主が大きく増加してきたとみられる。

 一方、広告を掲載するメディア側(特に法人)にとってアフィリエイトは、収入を得るためにはハードルが高い報酬形態であり、必ずしも理想的な広告とは言い切れない部分もあろう。この問題を解決するためにもASPには、法人向けに報酬単価を上げたり、クリック課金と併用したりなどの取組の拡大が求められる。

 また、アフィリエイトにマッチした新たな媒体を、ASP自ら開拓し、有力なアフィリエイト掲載メディアを確保していく取組も重要である。

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