シンクライアント普及は足踏み状態――中堅中小企業向け調査サーバ統合は着実な伸び

ノークリサーチは2008年における中堅中小企業のサーバおよびクライアント管理実態調査を実施し、その結果と今後の予測を発表した。

» 2008年06月26日 08時00分 公開
[ITmedia]

 ノークリサーチは6月23日、2008年における中堅中小企業のサーバおよびクライアント管理実態調査を実施し、その結果と今後の予測を発表した。

 サーバ管理では仮想化やブレードサーバなどが中堅中小企業も利用できる価格帯で提供され、サーバ統合が着実に進んでいる傾向が伺えるという。一方、クライアント管理について、シンクライアントの普及が期待されていたものの、導入事例が伸びず、導入意向がやや低下する足踏み状態が続いていることが分かった。

 サーバ管理とクライアント管理は、運用管理工数の削減や情報漏えい防止など、課題の面では共通点が多いだが、浸透度では対照的な結果となった。サーバ統合は小規模運用でも活発なユーザー側の導入意向とベンダー側のエントリ向けラインアップ拡充策が功を奏し、2008年も順調な伸びを示すと予想されるという。

 一方、シンクライアントはハードウェア投資が高額になりがちな点がユーザーに敬遠される要因の1つになっている。状況を打開するために、既存クライアントPCの置き換えやサーバ側の投資を必要とせず、より手軽に導入が可能なソリューションの普及が期待されると同社はコメントしている。

 ベンダー側には、消費電力削減など運用管理や情報漏えいに変わる新たなメッセージを訴求するなど、マーケティング上の工夫も求められてくるとしている。

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