RSA、ワンタイムパスワードの機能拡張ソフトを発表

RSAセキュリティは、一時的にライセンスを増やすことのできるワンタイムパスワード認証サーバソフトウェアの新製品を発表した。

» 2008年07月01日 21時02分 公開
[杉浦知子,ITmedia]

 RSAセキュリティは7月1日、ワンタイムパスワードの認証要求を処理する認証サーバソフトウェアの新製品「RSA Authentication Manager 7.1」を発表した。ワンタイムパスワードを電子メールで入手する機能と一時的にライセンスを増やす機能がオプションとして加わる。8月15日より出荷を開始する。

 ワンタイムパスワードはパスワードによる認証が必要なPCやWebサイトなどにアクセスする際に使用される。使い捨てパスワードによりパスワードの盗難や盗聴などによる不正アクセスを防止でき、企業の情報漏えい対策に役立つ。

 RSA Authentication Manager 7.1には2つの新機能がオプションとして搭載されている。必要な時にワンタイムパスワードを電子メールで入手できる仕組み「On-Demandトークン」と、一時的に人員を増やす必要がある時にワンタイムパスワード利用ライセンスを増やせる仕組み「Business Continuity Option(BCO)」である。

 参考費用は、500人分を通常購入し500人分をBCOとして購入すると、サーバライセンス料が529万円、3年分の保守費用が285万円、On-Demandトークン500人分が260万円、BCOのライセンス料が370万円で合計が1444万円となる。

水村明博氏

 RSAセキュリティマーケティング統括本部プロダクトマーケティングマネジャーの水村明博氏は、「新製品は自然災害や新型インフルエンザの蔓延が懸念されている中で、社会情勢を反映した製品」としている。

 BCOは台風や地震で被災した社員が出勤できない場合や、伝染病対策で在宅勤務を余儀なくされた場合、短期プロジェクトなどで一時的に利用者が増えた時などに利用するのに適しており、利用者全員に平等に高いセキュリティレベルを保てる。

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