CABの中でRFCが評価されたら、今度はそのRFCを分類していく。分類の方法はいくつかある。例えば、次のようなものだ。
これらの分類は大変重要である。分類することで、「どの変更から先に着手するか」「いくつかの変更をまとめることができるか」といったことを評価できるからである。
さて、CABについて筆者の経験上、重要だと考えていることを加えておこう。それは、CABは必ず「顔を突き合わせて行う」ことが望ましい、ということである。最悪、テレビ会議でもかまわない。しかし、相手の顔や息づかいが分からないもの、例えばメールや電子掲示板、電話会議などでCABを開催してしまうと、思わぬコミュニケーションミスを発生させてしまう可能性がある。いくらITインフラの変更にともなうものだとはいえ、CABの開催に限ってはアナログな手段で行うほうが良い。
谷 誠之(たに ともゆき)
IT技術教育、対人能力育成教育のスペシャリストとして約20年に渡り活動中。テクニカルエンジニア(システム管理)、MCSE、ITIL Manager、COBIT Foundation、話しことば協会認定講師、交流分析士1級などの資格や認定を持つ。なおITIL Manager有資格者は国内に約200名のみ。「ITと人材はビジネスの両輪である」が持論。ブログ→谷誠之の「カラスは白いかもしれない」
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.