<ケース2>創業30年の老舗観光ホテルB社
変動報酬で社内変革者を勇気付ける給与支払いを行う
過去の成功体験に甘んじ、迫り来る内外からの変革要請に対して、「分かっているけど、変われない」従業員は少なくない。B社はその典型であり、「休まず・遅れず・働かず」文化に覆われた、旧態依然とした従業員が大半を占めていた。そこで、経営者は過去の成功体験となる職務慣習・サービスに異を唱え、新たなビジネスモデル・サービスに頭を捻り、実践する従業員(=社内変革者)を絶対的に評価し、給与・賞与で直接的に報いる方針を打ち出した。経営陣内でも賛否両論はあったものの、社内変革の最後の手段として社長自らが英断し、創業以来初となる「成果に応じた変動報酬」を採ったのであった。変動報酬が一つの劇薬となったB社は、経営者と従業員一体となった変革活動(=ホスピタリティ創造運動)が高まり、一時期の業績低迷から脱することに成功した。
過去の接客・サービスを破壊し、新たなホスピタリティを創造する事業・組織へ
ペイポリシー:成果達成に対する即時支給
設計方針:変動報酬(歩合・成果給・業績賞与)中心の報酬
SAP改革をトップに説き伏せる方法
アメニティーズは長野県を中心に17店舗のパチンコ店を展開する。競合他社もあり楽観できない経営環境だった。遊技台はデジタル化が進む中で、個別の遊戯台に掛かるコストを低減し、利益を増やし、遊技台の「労働生産性」を高める工夫が必要だ。バラバラだった同社のITをSAPで最適化する取り組みを開始した。
至れり尽くせりのシステムを捨てた――TOMOEGAWAの勝算
TOMOEGAWAは日本における産業用特殊紙のパイオニア。最近では半導体関連製品など先端分野の材料も開発する。同社はSAP ERPにより、ビジネススピードを飛躍的に向上させたという。「至れり尽くせり」で「つぎはぎだらけ」だったシステムをどのように刷新したのか。
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