原油の高騰は、ガソリン高という目に見える形で襲いかかってきた。このインパクトは、免許を持たない筆者にとっても、ガソリンスタンドの横を通るたびに伝わってくる。もちろん、ドライバーにとっては直接のしかかってくる問題だ。北添裕己氏「トラパパ@TORAPAPA」のガソリンの値上げって結構すごいインパクトでは、過去のレシートを引用しながら嘆いている。
7月7日〜9日に行われた洞爺湖サミットでは、G8首脳による世界経済、環境・気候変動、開発・アフリカおよび政治問題を主要議題とした議論が行われた。北添氏も嘆く原油高騰についても、方向性を示せるはずであった……。
藤井等氏「Allegro Barbaro」の洞爺湖サミット無事終わったようででは、無事に終了したことに安堵しながらも、サミットの目的として、手段がゴールとなっている現状について「声明に文言盛り込んで成功、とはならんよな」と、疑問を呈している。
今回のサミットは、霧に包まれた会場が象徴するように、内容があまり見えて来なかったと思うのは筆者だけだろうか。警備が厳重過ぎて、メディアでさえも限られた人しか近づけないのだから、なおさらだ。そんな中、工藤拓也氏「一人シリコンバレー男」のJoostにも洞爺湖サミットの動画があった、しかもNHK提供というリポートをあげた。これによればネットでニュース動画が見られるというのだから、時代も変わったものだ。それも英語圏向けの動画サービスということで、洞爺湖サミットに対する注目の高さが分かる。
海外から日本を見る、というのは何もサミットに限らない。佐川明美氏「佐川明美の「シアトルより愛を込めて」」のアメリカのTV番組で自衛隊について学び考えるは、アメリカのテレビ番組で放映された「Japan's About-Face」を紹介。「日本ではかえってたやすくはアプローチできない人達の、生の声が聞けるよい機会だった」という。
IT関連のノベルティグッズを紹介しているエンタープライズ編集部 杉浦知子氏「ノベルティ ブログ」でも、洞爺湖サミットに関連して、エコなグッズの紹介を。【IBM】洞爺湖サミット特集その?〜エコなウチワ〜、【マイクロソフト】“エコ”といえばエコバッグ…あの有名ブランドとのコラボ品です、【特集】洞爺湖サミット特集?〜身体にも優しいエコ。扇子を集めてみました〜といった具合だ。
エコといえば、相反するのが「使い捨て」。しかしここに、使い捨てなエコ商品があった。工藤拓也氏「一人シリコンバレー男」の「使い捨て→使い切りデジカメ」って要するにデジカメのレンタルですよね? で紹介された、使い切りのデジカメだ。廃棄されたケータイの部品を使った商品で、8月から発売されるようだ。この夏の注目かもしれない。
しかし、世の中がエコに傾く一方、新倉茂彦氏「新倉茂彦の情報セキュリティAtoZ」のエコロジーって何かが違うような気がしますは、あえてエコについて根源的な疑問を投げかけた。エコをあおっているが、いったい何がエコなのか。いま一度考えてみたい。
そしてオルタナブロガーの間でも、さまざまなエコ・省エネのアイデアが展開されている。
安井賢克氏「猫のベロだまり」の梅雨の終わりにでは、サミット参加各国で、物干し竿を普及させる宣言をしたらどうかという提言をしており、中村昭典氏「中村昭典の、気ままな数値解析」の【120万円】 CO2の排出権取引ならぬ、ソーラーパネルの設置量取引、というドシロウトな提案で言われたように、そのまま太陽電池(ソーラーパネル)の普及とすれば環境問題への1つの回答になるだろう。
また、われわれが利用するコンピュータも、エネルギーを消費する。そこで、ITmedia海外速報部・広瀬麻子氏「海外速報部ログ」の夏のPC省エネ法では、PCの消費電力を押さえる方法が紹介されている。これならば、実行できるかもしれない。
さらに、大木豊成氏「走れ!プロジェクトマネージャー!」の七夕ライトダウンに参加してみたでは、一斉にライトダウンして環境改善に貢献しようという試みを。2時間という区切りではあるものの、テレビがないと会話が増えるというのは、いいことではないだろうか。
ITmedia海外速報部・澤由紀子氏「海外速報部ログ」の夏休みでIT完全シャットアウトに挑戦も、なかなか興味深い試みだ。日ごろからコンピュータに束縛されていないかどうか、この機会に試してみるのもいいだろう。
少し違うが、小林啓倫氏「シロクマ日報」のネットワークから閉め出される幸せでは、キューバの農業改革がいかにして行われたかの検証を行い、「エコ」「自給率」という言葉に流されがちな日本の現状に、くぎを刺している。また、永井孝尚氏「永井孝尚のMM21」の社会システムで省エネを進めるドイツはドイツの例をあげている。これらの国の取り組みは、参考にしていくべきかもしれない。
企業も、環境問題に取り組むことがステイタスになっている。サミット期間までだったが、吉田賢治郎氏「けんじろう と コラボろう!」のIBMのホームページの”IBMロゴ”が緑色になってしまった件で紹介されたように、ロゴの色を変えることで意識を喚起しているのだ。しかしこれが、渡部弘毅氏「新価値創造プロジェクト」のグリーンウォッシュ企業で紹介されているような形になると問題だ。あなたの所属する会社・組織は、どうだろうか。振り返ってみよう。
エコの一環にもつながるのが、出勤しない在宅勤務だろうか。佐藤比呂志氏「隠れた財産」のNEC 在宅勤務では、NECが認めるという在宅勤務が紹介されているが……まだ過渡期のように見える。今後、どのように改善されていくのか注目だろう。
ときが過ぎるのは早い。あの秋葉原での無差別殺傷事件から、1ヶ月以上が経過してしまった。加藤恭子氏「きょこ コーリング」の秋葉原の事件の情報の伝わり方では、この事件における情報伝達の調査結果について紹介されている。いくらネット社会とはいえ、この分野ではまだテレビなどの既存メディアに負けているようだ。
しかし、現場写真などの情報を、ネットを通じて発信した人は数多く存在した。小林啓倫氏「シロクマ日報」の誰でも情報発信できるという不幸は、この問題に関してあらためて論じている。
情報伝達はかくあるべきか。ネットとメディアが交錯する中で、企業も考えなければならないだろう。
加藤和幸氏「てくてくテクネコ」のあんどーなつはじめましたは、その一例を示している。このようなものは、書いてもらえてなんぼ、発信してもらえてなんぼ、の世界なのだ。つまり、玉川岳郎氏「ニュータイプになろう!」のフィードバックは貴重。脱、垂れ流しの情報社会へにあるように、いかにして正しいフィードバック、反応がもらえるか、ということが重要となる。
しかし、それがマイナス要因だと大変だ。辻俊彦氏「キャピタリストの視点」の同時検索ワードの影響力でも紹介されたように、最近はキーワード検索すると、同時に検索されている組み合わせも表示されるようになった。これは一歩間違うと大変なのだ。
工藤拓也氏「一人シリコンバレー男」の駄菓子のような簡単レビュー投稿サイト「crossreview(クロスレビュー)」では、ユーザーがレビューし、共有するサービスが紹介された。これからは、このようなサービスも増えていくことだろう。
情報共有は、不正をなくしていくことになるかもしれない。最近、学校の論文などで、ネットから情報をコピーして、貼り付けるなどといった行為が頻発している。いや、税金を使った役所のリポートでさえも、横行しているというのだから嘆かわしい。それをチェックするサイトが存在し、佐々木康彦氏平凡でもフルーツでもなく、、の論文コピペチェックサイトが日本語にも対応へによれば、日本語にも対応したという。効果のほどは、いかに。
一時期、延期されたものの、結局は実施されることになったダビング10。しかし、いきなりトラブルに見舞われた。加藤和幸氏「てくてくテクネコ」の初期化を実行しますか - はいで紹介されたように、ハードのソフトウェアアップデートの際に初期化を促すメッセージが出て、「はい」を選んでしまうと……。ハードディスクは初期化され、録画データも失われてしまう。はたして消えたデータはどうなるのか。これからのバックアップ体制についても真剣に考える必要があるだろう。
メタボが問題となっている昨今だが、オルタナブロガーでも脱メタボがテーマになっているようだ。
大木豊成氏「走れ!プロジェクトマネージャー!」の草抜きダイエットでは、「草むしり」ならぬ「草抜き」が、いいダイエットになると紹介。
川上暁生氏「ITコンシェルジュの Try ! & Error ?」の脱メタボはコミットすることからでは、「まず己を知ること」を提唱している。
この夏こそは、筆者もダイエットを本格的にしてみたいものだと思い知らされた。
ここまで、7月3日から7月9日にかけて「オルタナティブ・ブログ」へ投稿された中から、筆者の視点でキーワードを設定して、ピックアップさせていただいた。ただ、これらは膨大な投稿数の中の、ごく一部にしかすぎない。本稿を読んで、「オルタナティブ・ブログ」に興味を持っていただけたらならば、ぜひ、ほかの投稿も読んで欲しいと思う。
オルタナティブ・ブログの投稿をチェックするためには、まず最新の投稿から新着記事をチェックすることをオススメする。フィード配信も行っているので、リーダーなどを活用してみよう。
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