日本記念日協会にも登録されている「システム管理者感謝の日」。今年は7月25日がその日となる。ワークライフバランスという観点からシステム管理者という生き方について見つめ直してみよう。
システム管理者という仕事には苦労が多く、なかなか報われないというイメージが付きまとう。ひとたびシステムトラブルが生じれば、ユーザーからのヘルプコールが殺到し、徹夜で黙々と復旧作業に当たることも。無事に復旧を完了してもなかなか感謝の言葉はもらえない。まさに縁の下の力持ちだ。
「システム管理者感謝の日」は、まさにそういった不遇のシステム管理者に対して、周囲の人たちから感謝の気持ちを伝えて欲しいという意図を込めて定められたという。
この日を提唱したのは、米国シカゴ在住のシステム管理者、Ted Kekatos氏。2000年に、7月の最後の金曜日を記念日と決め、SysAdminDay.comのドメインを取得。仲間と一緒に会社でバーベキューパーティーを開催したという。以後、システム管理者感謝の日は米国で毎年続けられ、今年2008年には9回目を迎えることになる。
一方、日本では、今年が2回目のシステム管理者感謝の日だ。2007年より国内でもイベントが開催され、日本記念日協会への登録もなされるなどの取り組みがある。
このシステム管理者感謝の日について、日本ではどのくらいの認知度があるのか。7月18日に都内で開催された「システム管理者感謝の日」イベントを主催したビーエスピーの竹藤浩樹社長は事前に行ったアンケート結果を紹介した。
今回のイベントの事前登録アンケートだが、「本人が知らない」という回答も26.9%と少なくなかった。社内での認知度も、「自・他部門でも知られていない」が41%と、まだまだの様子。システム管理者感謝の日について、システム管理者以外の人たちにも広く認知されれば、システム管理者の不遇の日々も少しは軽減されるのではないだろうか。
一方で竹藤氏は、最近のシステム管理者の生き方にも危機感を示す。
「最近は仕事以外に楽しみを持てない人も少なくない。例えば『仕事』の対極を問うと、『遊び』でなく『休み』と答える人が多い。しかし、もっと豊かな人生があるのではないか。それを考えるきっかけにしてほしい」(竹藤氏)。
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