サイベース、金融市場向け高速データ分析基盤を発表

サイベースは、証券取引をはじめとする各種金融サービス向けの高速データ分析プラットフォーム「Sybase RAP」を発表した。2009年1月初旬の販売開始を予定している。

» 2008年10月08日 08時00分 公開
[ITmedia]

 サイベースは10月7日、証券取引をはじめとする各種金融サービス向けの高速データ分析プラットフォーム「Sybase RAP(Real time Analytic Platform)」を発表した。2009年1月初旬の販売開始を予定している。秒単位でのリアルタイム・ストリームデータから膨大な過去データの分析まで、さまざまな要件に応じたデータ分析環境を単一プラットフォームで処理できるという。

 Sybase RAPは、相場情報などの市況データを高速かつ大量に取り込み、高速に分析、検索する仕組みを各種コンポーネントから構成する単一プラットフォームで実現する。データは最大で70%圧縮され、数テラバイトまで格納可能。従来のデータ管理プラットフォームに比べ「10〜100倍もの分析スピードになった」。金融取引におけるさまざまな時間単位で、データの種類ごとに最適化されたデータ分析、検索が可能になることで、金融機関はきめ細かい金融サービスを提供できるとしている。

 Sybase RAPでは、最新の市場データを迅速に格納するインメモリデータベース「RAPキャッシュ」、大量データの格納と高速な分析、検索を行う「RAPストア」の2つが中核的な技術となっている。

 取引市場の拡大やグローバル化に伴い、取引の複雑さや取引量が急激に増大する昨今の金融市場においては、競合優位を保つために取引データを迅速かつ深く読み解く技術が必要とされている。

 「Sybase RAP - The Trading Edition」の価格は1CPUコアで1560万円から(税別)。

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