Microsoftのレイ・オジー氏、オープンソースやAzureなどを語る(3/4 ページ)

» 2008年11月06日 16時11分 公開
[Darryl K. Taft,eWEEK]
eWEEK

ドメイン固有言語

―― 「DSL」(Domain Specific Languages:ドメイン固有言語)におけるあなたの立ち位置とその有効性とはどのようなものでしょうか?

オジー わたしは実際にはその道の専門家ではありません。まずそのことは知っておいてください。DSLについては、以前にチャールズ・シモニィ氏と話したことがあります。あなた(タフ氏)はいい記事を書きたいのでしょうが、Microsoftの技術とはまったく関係するものではないでしょう。ただ、シモニィ氏はこの技術に積極的で、顧客とも緊密な関係を築いています。ある時、彼がDSLのサンプルを見せてくれたことがありました。特定のビジネス顧客向けに急いで作ったものでしたが、問題なく機能していたのです。それは習熟すれば、とても生産的なものになるでしょう。しかし、わたしのキャリアの中では実際のパターンをどのように描くことができ、ビジネスパーソンに近いプログラマー、あるいはビジネスパーソンそのものに、どれだけ利用されるものであるかを確認できるほど、十分に触れる機会がありませんでした。ですので、何とも言いようがありません。

 わたしは、4GL時代と同じような轍は踏みたくないのです。あらゆる人が同じようなフローチャートを書き、賞賛される――。そういうやり方が結局はうまくいかなかったのです。

―― わたしが懐疑的なのは、そうした潜在効果があったからです。

オジー このように言うこともできるでしょう。つまり、リーダーシップのスタイルという点でみれば、わたしはボブ(マグリア氏)の配下に位置して、今いるところから次に行くところまで、どのようにして到達するか、具体的なコネクションを示すためにそういうものを構築している人々を引き戻そうと努力しているのです。そうすれば、誰も利用しないような大きなサンドボックスを作ることが無くなるはずです。どんなに聡明なエンジニアや設計者であっても、そうした危険が常につきまといます。

 しかし、わたしはモデリングの価値を強く信じているのです。モデリングの価値を疑わず、信じているのです。

―― それが質問で実際に意図したいところです。つまり、サンドボックスの問題です。

オジー 確かにそのような問題はあります。否定するつもりはありません。しかし、実際にはそうすることが許されないのです。あなたはそれに気づいていないかもしれませんが、あらゆるフィールドにコネクションがあります。デイビッド・バスケビッチ氏は、エンタープライズ顧客にブリーフィングを行い、最新の技術を見せて、人々が実際にすることと構築したものの間に一定のレベルでもっともらしいコネクションをつける術を持っています。しかし、そのコネクションは完璧なものではなく、PDCでそれを見ることできません。

―― しかし、計画通りに動けばほかのものよりも大きなショートカットになるように思えます。

オジー 率直に言えば、あなたはわたし以上に詳細なレベルの情報をお持ちのようですね。今、わたしは実現できそうな2つのコネクションを実際に実現させようと努力しているところです。1つは、彼らに顧客との連絡を緊密に維持させることです。もう1つは、Azureのようなソリューションを実際に求めている人々に対して、それを実用的に利用できるようにすることになります。彼らはモデリングの理論や一般性については心配していませんでした。彼らが心配していたのは、それが必要だったからであり、その心配は払拭されました。それがベストな方法なのです。そうしたパワーを同時にツールにも結びつけます。われわれは正しい方向に進んでいると確信しています。

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