Microsoftが「Kumo.com」というドメインを取得した。新発表するとみられるWindows Live Search機能のブランド名として「Kumo」が採用されるのではないかという憶測が広がっている。
先週末に伝えられたニュースによると、Microsoftは「Kumo.com」というドメイン名を取得した。日本語で「雲」あるいは「クモ」を意味するKumoが、Windows Live Searchの「新たな名称になるのでは」という憶測がブログの世界で飛び交っている。Microsoftはこの検索技術のブランド変更と再発表の準備を進めていると報じられている。
Microsoftは今のところ、同ドメインの登録について口を閉ざしており、その名前がLive Searchの再立ち上げと何か関係があるのかとのブロガーからの問い合わせにも答えていない。しかし、今回のニュースが先週金曜日に行われたGoogleの「SearchWiki」の発表直後に流れたことは事実である。SearchWikiの発表は大きな注目を集めた。この機能は、Googleアカウントにログインしているユーザーが、キーワードとの関連性だけではなく、自分の好みに基づいて検索結果を並べ替えられるようにする。
Microsoftは7月にリリースした発表文の中で、「当社は検索技インテリジェンスの改善に意欲を燃やしている。キーワードベースの検索は精度に欠けるからだ」と述べている。これは、「自然言語」型検索エンジンを手掛ける新興企業のPowerset(本社:サンフランシスコ)をMicrosoftが1億ドル余りで買収するという発表の中で表明された。
Powersetが開発した検索技術は、入力された文章の意味全体を理解して検索結果を返すことを目指したもの。「検索を行ったユーザーの約3分の1は、最初の試みで答えが得られず、求める情報を見つけるために複数の検索を実行する必要がある。MicrosoftによるPowersetの買収は、こういった問題を解決するための正しい方向に沿った重要なステップである」(Microsoftの発表文)
Kumo.comドメイン取得に関する報道は、MicrosoftがYahoo!の検索資産を取得するよりも、自社の検索ブランドのテコ入に注力する計画であることを示しているようだ。Microsoftは先週金曜日、Yahoo Searchの幹部、ショーン・サクター氏を雇い入れたことを明らかにした。同氏は、Microsoftのシリコンバレー技術センターでゼネラルマネジャーとしてLive Searchの開発に携わる予定だ。
Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.