新たな年を迎えた今、わたしは今年何が起きるかを予測するのがいいのか(往々にしてその通りにならない)、重要なトレンドを示すのがいいのか(ほとんどの人々にとって具体性に欠ける)、それともモバイル/ワイヤレス市場で今年は何を期待しているのかを述べるのがいいのか迷った。
それよりも今回は趣向を変えて、「モバイル/ワイヤレス分野における2009年のわたしのウィッシュリスト」を作成することにした。多くのベンダーがわたしの提言を真摯に受け止め、各社の製品開発計画に反映させるとともに、ユーザーがベンダーにそれらを要求するのを期待してのことである。では、そのウィッシュリストを示そう。
1.Apple iPhone
a.勢力争いに固執せず、Adobe Flashをサポートする
b.クリップボード経由でのカット/コピー&ペーストをサポートする
c.企業がアプリケーションを監視/コントロールできるようにする
d.フルキーボードを備えた新モデルを開発する
e.「Edit」メニューを使わなくても、1回の操作で複数の電子メールを選択、削除できるようにする
f.電子メールフォルダ内の検索をできるようにする
g.送信者のアルファベット順に電子メールの並び替えができるようにする(アドレス帳のように)
h.道路のナビゲーション機能を追加する(TeleNavに対応する)
i.低レベルメニューに「戻る」矢印を追加する
j.RIM(Research In Motion)にBlackBerry用クライアントを開発してもらう。これは、「BlackBerry Enterprise Server」(BES)サーバを導入済み(あるいは計画中)だが、従業員がiPhoneを使いたがっている企業での普及を促進する。また、Microsoft ExchangeとLotus Dominoの両方に接続できるようにする
k.アプリケーションがバックグランドで動作できるようにする。適切な時間にアラートやサービスを提供できるようにするためである
l.モバイル型放送に対応する(ビデオ8チャンネルと音楽12チャンネルおよびデータ放送)
2.MacBook
a.MicrosoftにMac用Outlookを開発してもらう
b.Windows/Mac変換ツールの改善。これにより、WindowsユーザーがMacに乗り換えるのが楽になる
c.Mac用Internet Explorerの開発をMicrosoftに促す
3.iTunes/iPod
a.各社の携帯音楽プレーヤー(iPod、Zune、Sansaなど)がiTunesと同期化できるようにする(iTunesがすべての音楽プレーヤーのコントロールタワーの役割を果たす)
b.iPodをほかのオンライン音楽/ビデオソースに対応させる(iPodがインターネット上のすべてのリッチメディアを扱う最善の手段になる)
c.RealNetworksなどのストリーミングソースと連携し、iTunesを通じて複数チャネルのストリーミング音楽を利用できるようにする(iTunesがすべてのストリーミング音楽ソースの「総監督」になる)
4.OS X
a.OS XをすべてのIntelベースのノートPCに対して完全互換にする――WindowsベースのノートPCにOS Xを組み込むかどうかをユーザーが決められるようにする
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