経営層の8割が職場で私的にメール利用――HDE調べ暗黙のルールで制限も

回答者の企業のうち、約47%がPC、約22%が携帯電話でそれぞれ職場での私的な電子メールの利用を制限している。

» 2009年01月27日 14時54分 公開
[ITmedia]

 HDEは1月27日、勤務中の私的な電子メールの利用に関する実態調査の結果を発表した。職位の高い役職者ほど、就業時間中に会社のPCで私的に電子メールを利用する傾向が強いことが明らかになった。

 勤務時間中に私的な電子メールを利用する割合は、職場のPCを利用するケースが54.2%、私物の携帯電話を利用するケースが71.8%だった。会社のPCで利用すると回答した役職者別の割合は、経営者/役員(86.0%)が最多となり、以下は部長(71.0%)、一般社員(52.1%)、課長(49.3%)、係長/主任(42.7%)。派遣/嘱託/契約社員の利用は0%だった。

役職者別・会社PCで私的メールを利用する割合(HDEより)

 私的メールの送信先(複数回答)は、会社のPCを利用する場合で同僚(52.7%)や友人・知人(45.9%)、携帯電話を利用する場合で友人・知人(65.9%)や配偶者(52.2%)が多数を占めていた。

 私的な電子メール利用の制限について、「就業規則などで禁止」「暗黙のルールで禁止」としている割合は、会社のPCで48.4%、携帯電話で22.0%だった。「禁止されるような制限はない」との回答は会社のPCで45.0%、携帯電話で73.8%だった。会社のPCを対象に技術的な利用制限を導入している企業は14.7%だった。

私的メールの制限状況(HDEより)

 利用者の64.5%は就業規則などで、74.4%は技術的な制限がそれぞれ導入された段階で、私的な利用をやめるだろうと回答した。私的な電子メールを利用していない利用は、理由に「良識的に許される行為ではない」「プライベートメールをする必要性を感じない」「暗黙のルールで禁止されている」などを挙げていた。

 調査はマクロミルがインターネットで実施し、515人から回答を得た。

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