Windows XPがexFATに対応

Microsoftは、同社がリムーバブルメディア向けとして開発しているファイルシステム「exFAT」をWindows XPで利用するためのアップデータの配布を開始した。Windows XP SP2以降で適用可能。

» 2009年01月29日 22時34分 公開
[ITmedia]

 Microsoftは1月27日、Windows XP用アップデータ「Windows XP用の更新プログラム(KB955704)」の配布を開始した。同アップデータにより、同社がリムーバブルメディア向けとして開発しているファイルシステム「exFAT」がWindows XPでもサポートされる。アップデータはWindows XP SP2以降で適用可能。

 現在、USBメモリやSDカードといったリムーバブルメディア向けのファイルシステムとしては「FAT32」が用いられることが多い。しかし、FAT32では1ファイル当たりの最大ファイルサイズが4Gバイトに制限されているほか、Windows上からは32Gバイト以上のボリュームをフォーマットできない。市場では32Gバイト以上のリムーバブルメディアも登場しており、FAT32の抱える問題を解消するリムーバブルメディア向けファイルシステムが期待されている。

 exFATは、先日行われた2009 International CESで、SDHCに変わる次世代SDカードとして発表された「SDXC」のファイルシステムにも採用された。SDXCの市場投入が開始されれば、exFATのサポートは重要な要素になると予想される。

 Windows VistaではSP1でexFATをサポート済みで、Windows 7などでもデフォルトで対応するとみられている。一方、Windows XPもサポート提供期間が2014年4月8日まで延長されており、今後も多くのユーザーが使い続けるとみられる。Windows XPにバックポートする形でサポートされたexFATだが、このことはWindows XPユーザーの存在感が今なお無視できないものであることを示している。MacやLinuxといったプラットフォームでexFATが扱えるようにするための取り組みも同社には期待したい。

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