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» 2009年02月08日 10時38分 公開

ネットの逆流(10):ブログでの名誉毀損で国内初の一斉摘発 一歩間違えれば自分も加害者 (2/2)

[森川拓男,ITmedia]
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 だが今回のケースは、本人の言動からではなく、いわば都市伝説のように流布された噂に過ぎないものがきっかけだった。人の噂も75日ということで自然と消えてしまうなら問題がなかったかもしれないが、一方で「人の噂は倍になる」ともいう。

 今回の場合、小さなことを何者かが勝手に結び付け、さも真実であるかのように流布をした。それが掲示板やブログを通じてネット上に流れていき、それを見た人が鵜呑みにしてさらに伝達していく――。この噂が一部の書籍に掲載されたことも「真実」だと思い込む人を増やしてしまった要因のようだ。インターネット上に流れてしまった情報を消し去ることは難しい。

 今回のケースでは結果的に、10年にも渡って誹謗中傷が続いた。真実だと思えば捜査当局に通報するなどすればいい。必要と判断されればきちんと捜査され、検挙されるはずだ。今回の結果を見れば、何が真実だったのかは見えてくるだろう。

 携帯電話からのネット接続が可能になってから、ブログなどを利用するユーザーは爆発的に増加した。無責任な言動をすれば、誰もが加害者になる可能性がある。今回のように摘発され、書類送検されることもある。

 背景には、ネット周辺での法整備は進んでいないこともある。韓国では冒頭で触れたように、書き込み規制などの法整備も検討されたが、言論の自由を盾にして反発が多く実現していない。日本でも、法規制の論議がされていく可能性はありそうだ。

 大切なのは、ネット上の情報を鵜呑みにせず、考えること。顔が見えず、匿名で発信できるネットの向こう側には、心を痛める人間がいることを忘れてはいけない。今後、このような事例が増えてしまうと、中国でWebサイトの一斉摘発が行われたように、日本でも自由が制限されるかもしれない。個人がネットリテラシーを高めていくしかない。

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