Twitterに新たなワームの亜種出現、作者は17歳の少年?売名行為か

Twitterで再びワーム感染が広がった。作者とされる少年はソフトウェア会社に採用されたと伝えられている。

» 2009年04月20日 08時05分 公開
[ITmedia]

 マイクロブログサイトの米Twitterでクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性を突いたワームの亜種が出現し、感染を広げている。セキュリティ各社が4月17日のブログで伝えた。

 Twitterワームは11日から12日にかけて第一陣の攻撃が発生し、Twitterが対処したが、今回新たな亜種が出現した。

 SophosやF-Secureによると、ワームの亜種は前回と同様、「mikeyy」という単語を含んだ不正なつぶやきを介して広がっている。感染したプロフィールを参照すると自分のアカウントも改ざんされて、不正なつぶやきを投稿してしまうという。

感染したプロフィール(Sophosより)

 Twitterユーザーのプロフィールは当面、参照しない方がいいと両社は勧告。プロフィールをクリックする場合、ブラウザに最新のパッチを当て、FirefoxのNoScriptのようなプラグインを使ってスクリプティングを無効にしておくことが望ましいとしている。

 このワームをめぐっては、17歳の少年が「作者は自分だ」と名乗り出ているが、ワームの亜種の出現と同じタイミングで、exqSoft Solutionsという会社がこの少年をWebアプリケーション開発者として採用したというニュースが報じられた。F-Secureはメディアの報道を引用して、少年が今回の新バージョンも自分が作ったことを認めたと伝えている。

 セキュリティ各社は、exqSoftがワームの作者を採用したのは無責任な行動を助長する行為だと批判。結果的に、ほかの若者が真似して売名のためにワーム作成に走る事態になりかねないと警鐘を鳴らしている。

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