デジタルサイネージ 2009の会場に展示されているディスプレイのうち、約20台はバンテンが提供する「DSJ Vision」というシステムでつながっている。主催者からのインフォメーションや共同通信社の速報ニュースをサーバーから配信し、テキスト表示するものだ。テキストデータはそれぞれのブースで用意した動画コンテンツの上に重ねる形で表示される。異なる動画の上に、同じテキストが流れているわけだ。
ちょっと面白いのは、会場来場者がこのテキストコンテンツに参加できること。あるメールアドレスに携帯メールを送ると、メールの内容がDSJ Vision対応のディスプレイに表示される(30文字以内)。
このシステムを採用しているのが、福岡を拠点にデジタルサイネージを進めているCOMEL。福岡市内に500面のデジタルサイネージを設置し、地域に根ざした情報を提供する「福岡街メディア」と呼ぶ事業を進めている(参照記事)。
DNP(大日本印刷)ブースでは、「携帯のディスプレイをデジタルサイネージにしよう」という試みのデモが展示されている。
これは、大日本印刷と日立製作所がauショップ品川店で行っていた、携帯電話の画面を利用したデジタルサイネージの試験サービス(参照記事)。日立製作所製の携帯電話を複数台横1列に並べ、1つの横長の画面のようにして広告表示を行うというものだ。データは各端末の通信機能を使ってサーバから配信しているが、microSDに入れておくこともできるという。
実際に見てみると、サイズが小さいわりにインパクトはかなり強い。実験と同様、携帯ショップでの利用を想定しているが、横長の形を生かして「書店やスーパーなどのデッドスペースなどに設置しても面白いのではないか」と担当者は話していた。
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