Windows 7のXPモードはなぜすごいのか(2/2 ページ)

» 2009年06月15日 07時00分 公開
[Don Reisinger,eWEEK]
eWEEK
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企業にとっては「待ち望んでいたもの」

 それと同時に、企業はついに待ち望んでいたものを手に入れることになる。企業の中にはWindows XPを失いたくなくてVista(ついでに言うと新しいハードウェア)にまだアップグレードしていないところもある。彼らは、Windows 7がそうした状況をすっかり変えてくれると期待して、古いコンピュータを苦労して使ってきた。

 Windows 7はその期待に応えるだろう。

 XPモードのおかげで、企業は新しい技術を取り入れて、ネットワークのアップグレードを始められる。全社でアップグレードが終わったときに、日常業務に必要なアプリケーションがすべて問題なく動くと確信して移行ができる。また、開発者はWindows 7に対応するために慌ててソフトをアップデートしなくていい。今のままでも互換性があると分かっていれば、将来に向けた準備に時間をかけられる。

 移行後にミッションクリティカルアプリケーションに問題が起きるという心配せずに、企業がソフトをアップデートできるのは久しぶりだ。XPモードは、いつ開発されたソフトでも、どのOS向けに設計されたソフトでも確実に動作させる。

 これこそ企業が求めているものではないだろうか。企業が望むのはソフトが問題なく動作することだ。XPモードのおかげで、やっとその瞬間が訪れるのだ。

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