Twitterは政治“家”を変えるのか?オルタナブログ通信(2/4 ページ)

» 2009年08月07日 16時58分 公開
[森川拓男,ITmedia]

Twitterを駆け巡るヒウィッヒヒー

 選挙の夏である。マニフェストも注目ポイントだが、もう1つ注目なのが、インターネットを活用する議員が増えていることだ。公示後は更新ができないが、Webサイトは当たり前、最近ではブログやTwitterを使う議員も増えている。芸能人が多い印象のあるアメーバブログでも、「芸能人・有名人ブログ」の中に「政治家」カテゴリが存在し、“美人過ぎる市議”として有名になった藤川優里氏も登場している。

 平野洋一郎氏「Alternative 笑門来福」の「Twitter議員は政治を変えるか?」の前にTwitterは政治家を変えるのか?では、最近話題となっているTwitter議員について、興味深い提言をしている。小林啓倫氏「シロクマ日報」の英国政府関係者、政府向け Twitter ガイドを作成では、英国政府でもTwitterに関しての動きがある様子が紹介された。今後は日本でも、公職選挙法改正も含めて、いろいろ考えるべきことがありそうだ。

 Twitterが、ここ最近急に盛り上がっている。特に瞬間風速のように駆け抜けたのは、勝間和代氏から勧められてTwitterを使い始めた広瀬香美氏がつぶやいたTwitterの“源氏名”「ヒウィッヒヒー」だ。前村昌紀氏「インターネット団体職員の独り言」のTwitterのこの盛り上がり方はなんだろう??(その2)や、方波見豊氏「破壊的イノベーションでキャズム越え」の広瀬香美さん的「ヒウィッヒヒ〜」=Twitter に学ぶ。そして、Commons と Public Sphere と 公共圏でも取り上げられた。筆者もフォローしていて何事かと思った。何気ないつぶやきであっても、著名人のものはかくも影響力があるのかと感じた瞬間だった。

 瞬間風速という意味では、谷川耕一氏「むささびの視線」のEmma Watson事故死ネタのTwitter上の最大瞬間風速はすごかったや、松尾公也氏「CloseBox and OpenPod」のTwitterというタイムマシンで取り上げられた、映画ハリー・ポッターシリーズでハーマイオニー役を演じている女優エマ・ワトソンが事故死したという“デマ”もすごかった。松尾公也氏がつぶやいた「ブログ書くためにTLから離れていたわずか30分でハーマイオニーが死んで、よみがえってた。いや、そもそも死んでなかった。そのかわりデマ・ワトソンという新キャラが登場してた」は、まさにその通りだったのだ。

 Twitterには怖い一面もある。その1つが、先日起こったデータ流出事件だ。ITmedia海外速報部・佐藤由紀子氏「海外速報部ログ」のTechCrunch、Twitterのデータ流出の経緯を紹介では、実際に起きたデータ流出の経緯を紹介し、注意が必要であることを感じさせてくれた。怖いのはデータ流出だけではない。小林啓倫氏のTwitter 上の愚痴、500万円の訴訟沙汰にでは、つぶやきから訴訟ざたになった事例が紹介された。

 とはいえ、Twitterが便利なことは間違いない。竹内義晴氏「竹内義晴の、しごとのみらい」の社内Twitterは流行るのか?では、社内Twitterという使い方について考察されており、小林啓倫氏のページタイトルに #hashtag が入る日では、ハッシュタグを利用して積極的にプロモートするときがくるのではないかと指摘している。

 オルタナブロガーにも多くのTwitterユーザーがいる。前村昌紀氏のTwitter今日の出来事では、Twitterで起きたことをまとめていたが、丁全鋼氏「Chris Dingの思惑ブログ」の初めてのTwitter実況中継(いわゆるTsudaり)や、小川浩氏「Speed Feed」の最近のオガワカズヒロの”Tweet Clip”(つぶやき集)では、つぶやきをそのままブログにまとめている。これもなかなか面白い。

ブロガー ブログ Twitter関連エントリー
加藤和幸氏 てくてくテクネコ 【600回記念】ついったー、いつの間にやらつぶやき600回
北添裕己氏 トラパパ@TORAPAPA いまさらながらTWITTER始めたら、既にTORAPAPAがいるじゃないよ(泣)・・・
林雅之氏 『ビジネス2.0』の視点 Twitter始めました

 松尾公也氏の「1000ポスト分のTLを5分で読み切る方法――TL速読法」書籍化キボンヌでは、たまったTwitterの未読を消化するにはどうしたらいいか考察していて興味深い。とはいっても、基本的にiPhoneでのTwitter活用法であるようだが。ほかにも、プッシュでTwitterのリプライやDMを知るもう1つの方法Twitterが年配者にうけているのなら、らくらくホンについったー装備してみてはどうかといったTwitterとiPhoneを絡めたエントリーが書かれているので、iPhoneユーザーの人は参考にしてはいかがだろうか。特に、後者の「らくらくホンへのTwitter装備」は面白そうだ。

 とにかく、TwitterとiPhoneは相性がいいらしい。西本智氏「ここを隠れ家とする。」は、オレのiPhone。でiPhoneデビューを告白した後、オレとTwitter。ではiPhoneにおけるTwitterアプリの使い勝手のよさを紹介している。

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