米Yahoo!、Hadoop実装に次ぐクラウド技術「Traffic Server」を公開

米Yahoo!は、2002年に買収したInktomiの技術を土台とするアプリケーションサーバ「Traffic Server」をオープンソースとして公開することを発表した。毎秒3万件以上の要求を処理し、データ伝送量は400テラバイトを実現しているという。

» 2009年11月04日 16時54分 公開
[末岡洋子,ITmedia]
SourceForge.JP Magazine

 米Yahoo!は米国時間の11月2日、クラウドサービス向けアプリケーションサーバTraffic Server」をオープンソースとして公開することを発表した。Apache Software Foundation(ASF)にコードを寄贈し、Apache Incubatorプロジェクトとして発足させる。

 Traffic Serverは、エッジサービス、オンラインストレージ、クラウドサービスなどで利用できるサーバ技術。2002年に買収したInktomiの技術を土台とした。

 キャッシュされたオンラインコンテンツへのアクセスを速度、信頼性、拡張性から改善でき、保存されたWebオブジェクトに対するリクエスト処理も高速化できるという。セッション管理、負荷分散、設定管理などの機能を持つ。低遅延と拡張性のあるフレームワークを持ち、プラグインアーキテクチャによりカスタマイズも容易という。

 Yahoo!社内で8年以上利用されており、毎秒3万件以上の要求を処理し、データ伝送量は400テラバイトを実現しているという。

 Yahoo!は今年6月、オープンソースの分散処理プラットフォーム「Apache Hadoop」の自社実装を「Yahoo! Distribution of Hadoop」としてオープンソースプロジェクトにしている。

関連キーワード

Yahoo! | Apache Hadoop | オープンソース


Copyright © 2010 OSDN Corporation, All Rights Reserved.

注目のテーマ