iPhone、Twitter、Kindle――2010年勢力予想オルタナブログ通信(4/5 ページ)

» 2010年01月08日 16時58分 公開
[森川拓男,ITmedia]

Twitterは心に深くしみこまない?

 昨年は、Twitterが話題となった。青葉哲郎氏「青葉哲郎のスマイル航海日誌」のソフトバンク孫さんもツイッター。あっという間にフォロー17000人突破。のように有名人の参加も一役買っており、年明けからは鳩山総理までもTwitterを開始している。

 斉藤徹氏「in the looop」の【速報】Twitterデイリー訪問者数で,ついに日本が米国に並んだ!の調査では、Twitterのデイリーアクセスユーザー数右肩上がりの日本が、右肩下がりだったアメリカとついに並んだという。しかもこれは、twitter.comのみのアクセス推計にすぎず、アプリなどからのアクセスは考慮されていないことにも注目。2010年もこの傾向が続くのかどうか、注視したい。

 しかしこれだけTwitter利用が増えると、困るケースも出てくる。武田圭史氏「武田圭史のセキュアーで行こう!」の【4位】Twitterサーバー障害、DNSへの攻撃の可能性や、大木豊成氏「走れ!プロジェクトマネージャー!」のTwitterのハッキングで、我々はどういう影響があったのかでも触れられたように、Twitterがダウンしてしまうときなどだ。

 もちろんTwitterにアクセスできなくてもそれほど困ることはないはずなのだが、大木豊成氏が指摘するように、「何かリアルタイムに情報が入ってこない気がする」という意識が生まれるというのだ。正に、Twitterが生活の一部になってしまったケースかもしれない。青山航氏「Nothing is lost for asking」のTwitter Buys Mixer Labs to Boost Location Featuresにあるように、今後、位置情報に関する機能が補強され、ますます利便性が高まるのだろうし。

 Twitterを使ってマーケティングする場合、いかにRTしてもらうかというのも考えるべき点だ。斉藤徹氏のRetweetしてもらうための10のヒントが参考になるかもしれない。また、少し前はブログをマーケティングに使っていたが、新たにTwitterを使い始めたという企業もあるだろう。大木豊成氏のTwitter時代のブログ連携は、そういったケースの参考になると感じた。

 企業がTwitterを使うに当たっては、妹尾高史氏「抱き込め!ユーザー、巻き込め!デベロッパー」のTwitterを企業が最大限有効活用できるようにするのは、担当スタッフがどれだけその所属企業の一人称となり得るか?なのではないの?(半分以上言い訳)が、企業のTwitter担当者の声が聞けて興味深かった。

 Twitterは、かつて“つぶやき”と言われたように、140文字という制限がある。この制限に関して、岩永慎一氏「THE SHOW MUST GO ON」の1ポスト140文字制限のTwitterで鍛えられる「キャプション制作力」みたいなものという興味深い考察があった。

 文字数制限に加え、Twitterは“現在”を切り取るものでもある。そこでだろうか、加藤恭子氏「きょこ コーリング」のTwitterでの表面上のインプットに満足し、心に深くしみ込まない件という意見もあった。確かに思ったことをポンと発言しやすいTwitterは、表層的に流れてしまいがちかもしれない。逆に、そこを使い分けていくのが賢いユーザーなのかもしれないが。

 企業がブログやSNSを使っているのが当たり前になっているが、吉川日出行氏「ナレッジ!?情報共有・・・永遠の課題への挑戦」の社内SNSにもミニブログ化の流れがによれば、社内SNSが、Twitterのようなミニブログ機能へと進みつつあるようだ。

 最近は、さまざまなWebサービスでTwitter的なつぶやきができるようになった。mixiには「mixiボイス」があるが、加藤恭子氏「きょこ コーリング」のmixiボイスでマイミクが減少?では、この機能によってマイミクを切る現象が発生しているという報告が。いろいろと新機軸を打ち出しているmixiだが、それによってマイミク切りをしなければならなくなるとしたら本末転倒だ。

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