離陸する電子書籍ビジネスオルタナブログ通信(3/4 ページ)

» 2010年01月29日 17時00分 公開
[森川拓男,ITmedia]

2010年Twitterの旅

 さまざまなメディアが注目するTwitter。先日発売された「週刊ダイヤモンド」(2010/1/23号)の特集『2010年ツイッターの旅―140字、1億人の「つぶやき」革命』は、大きな話題となった。青葉哲郎氏「青葉哲郎のスマイル航海日誌」のツイッター活用企業など記載、ツイッター特集〜日本の利用者は、500万人から1000万人へ。や、大木豊成氏の週刊ダイヤモンドのTwitter特集を読んで思う、新聞と雑誌の役割、森戸裕一氏「【考察】企業の組織改善」の時代の変換点(不況期)で必要とされる企業の決断でも取り上げられたので、読んだ人も多いかもしれない。良くまとまっており、まだTwitterを使いこんでいない筆者には参考になる部分があるものの、読了後は大木豊成氏と同じ感想を持つに至った。読者はどう感じただろうか。

 斉藤徹氏の【速報】 2010年1月 最新Twitterユーザー調査は、ぜひ読んでほしい。最近のTwitterユーザーの動向が見えるのだ。ただし、Twitterのトラフィックに関する過去のエントリーでは、【速報】 Twitterトラフィックに関するGoogleTrendsデータが大幅修正された件のように、元データの修正があるようなので注意されたい。

 オルタナブロガーでも中寛之氏「情報インフラ24時 眠らないシステム」のTwitter始めました:ITILや仮想化に関する情報を発信していきますや、千葉雅美氏「パティシエを目指していたサミーの営業日記」のtwitter初心者と、新たにツイートするメンバーも登場したが、あのビル・ゲイツもTwitterを始めていた。

ブロガー ブログ ビル・ゲイツのTwitter
砂金信一郎氏 Azureの鼓動 ビルゲイツ@BillGatesをフォローするならおさえておきたいマイクロソフト関連Twitterアカウント
佐川明美氏 佐川明美の「シアトルより愛を込めて」 ビル・ゲイツもTwitterを始めたみたい
佐藤由紀子氏 海外速報部ログ ビル・ゲイツのつぶやきはハイチ一色(いまのところ)

 佐藤由紀子氏が紹介したように、ビル・ゲイツのツイートは、当初ハイチに関することばかりだった。ハイチの大地震については、玉川岳郎氏「ニュータイプになろう!」の被災地の状況を当たり前のようにソーシャルメディアが報じる時代で取り上げられたように、メディアもTwitterの情報を活用しているという。今後、Twitterのこのような使われ方が進んでいくのだろうか。

 震災といえば、この時期になると思い出されるのが、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災だ。坂本史郎氏「坂本史郎の【朝メール】より」のTwitterで阪神大震災のハッシュタグで、#19950117というハッシュタグが紹介された。興味のある人は目を通してほしい。

 Twitterの信頼度について、面白い結果が出た。吉川日出行氏「ナレッジ!?情報共有・・・永遠の課題への挑戦」の企業HPとライブストリーミングの信頼度が上昇、TwitterはBlogやSNSより信頼できるでは、Twitterが、ブログやSNSよりも信頼できると思われている、という調査結果を紹介している。吉川日出行氏が指摘するように、ツイートの方が本音が出やすい、というのもあるのだろうか。

 その点、森戸裕一氏の異業種交流会とTwitterコミュニティって似ている?は、なかなか興味深い内容だった。ネットツールであるTwitterも、一皮むけばリアルと変わらない。顔を合わせない分、より本音が出てくるのかもしれない。そして企業がTwitterを使う上で考えたいのは、斉藤徹氏の企業Twitterは「顧客−社員−経営者」を結ぶ情報パイプラインとなるということだ。

 読者諸氏は、どんなTwitterクライアントを利用しているだろうか。筆者は須永啓太氏「イーコマースの兵法書」の私はTwiKitと同じくEchofonを使っている。携帯電話からはmovatwitterだ。

 どのようなツールがあるか分からない人は、増田真樹氏「マス菌の悪あがき」のTwitterクライアントランキングを読んでみよう。さまざまなツールがあるのが分かるだろう。

 筆者が使っているEchofonもそうだが、多くのTwitterアプリは無料である。そこに登場したのが、斉藤徹氏のTwitterアプリでも収益を! 〜 Twitterアプリ専用マーケットプレース「Oneforty」がオープンで紹介されたサービスだ。今後Twitterが普及していく過程で、周辺ビジネスがどのようになるのか、見守っていきたい。

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