マルウェア感染サイトが最多の国は? Sophosがランキング発表

Webページのマルウェア感染は1日あたり5万件以上のペースで見つかっており、問題は世界中に広がっているという。

» 2010年02月04日 09時41分 公開
[ITmedia]

 Webサイトが改ざんされてマルウェアを仕込まれる攻撃が問題になる中、セキュリティ企業の英Sophosは2月3日、マルウェア感染サイトが多い上位10カ国のランキングを発表した。

 Sophosがまとめた2009年1〜12月の統計によると、マルウェアが仕込まれたWebサイトが最も多かったのは米国で、全体の37.4%を占めた。次いでロシアの12.8%、中国の11.2%の順だった。以下はペルー、ドイツ、韓国、ポーランド、タイ、トルコ、英国が上位10カ国に入ったが、全体に占める割合はいずれも3〜1%台にとどまっている。

 中国は2007年の統計では51.4%を占めていたが、2008年は27.7%、今回は11.2%と徐々に減少傾向にある。

マルウェア感染上位10カ国(Sophosより)

 Webページのマルウェア感染は1日あたり5万件以上のペースで見つかっており、問題は世界中に広がっているとSophosは言う。特に現在はセキュリティが不十分なサイトがハッキングされ、マルウェアを仕込まれる手口が大きな問題になっているといい、こうしたサイトはトラフィックが多く、不審なポップアップが出たとしてもユーザーが信用してしまう恐れがあるため特に危険だと指摘する。

 実際に、米New York Times紙のサイトや英国の大手飲食チェーンのサイト、各国の大使館サイトなどがこうした被害に遭い、偽ウイルス対策ソフトでユーザーをだます手口に利用される事例も報告された。

 Web管理者はこうした事態を防ぐため、サイトのコードのセキュリティに気を配り、適切なパッチを当てることが必要だとSophosは忠告している。

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