IEの脆弱性、臨時アップデートで対処の可能性も

エクスプロイトも公表されたIEの未修正の脆弱性への対応について、「臨時アップデートの可能性は否定しない」とMicrosoftが言及している。

» 2010年03月15日 06時55分 公開
[ITmedia]

 Internet Explorer(IE)の未修正の脆弱性を突くエクスプロイトコードが公表された事態を受け、米Microsoftは3月12日、回避策について新たな情報を公開した。臨時アップデートの可能性にも言及している。

 この脆弱性はIE 6と7に存在し、Microsoftは9日にアドバイザリーを出していたが、エクスプロイトの公表などを受け、レジストリキーの変更による回避策を新たに紹介した。Windows XPとWindows Server 2003にこの措置を自動的に適用できる「Fix It」のリンク提供も開始した。ただしこの措置を適用した場合、IEからの印刷やWebフォルダの利用といった機能に影響が出る可能性があるとして、十分な検証を行ってから導入するよう呼び掛けている。

 セキュリティ対策センター(MSRC)のブログでは、月例更新を待たずに臨時アップデートでこの問題に対処する可能性について「現在アップデートの開発を急いでおり、今はテスト段階にある」と説明。この作業ではWindowsの全バージョンや全言語について入念な検証が必要だとしながらも、「臨時アップデートの可能性は否定しない」とした。

 現時点で依然としてIE 8はこの問題の影響を受けていないといい、まだ旧バージョンを使っている場合はIE 8にアップグレードするよう呼び掛けている。

企業向け情報を集約した「ITmedia エンタープライズ」も併せてチェック

過去のセキュリティニュース一覧はこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ