ネットワンシステムズは、約3000台のグループ全社の業務PCをシンクライアント化するプロジェクトに着手している。
ネットワンシステムズは、約3000台のグループ全社の業務PCをシンクライアントにするプロジェクトに着手し、第1段階として120台のPCを仮想環境に移行した。プロジェクトを支援するネットワールドが3月31日付で進ちょく状況を発表した。
プロジェクトは、ネットワンシステムズ社内にある数千台規模のPCの運用管理を効率化することが目的。IT部門が担当する端末ごとのソフトウェアのアップデートやヘルプデスク対応の業務が大きな負担となっており、IT利活用に向けた企画立案などの業務に時間を割けないという課題を抱えていたという。
計画では2010年中にさらに400台のPCを仮想化し、将来的にネットワンシステムズのグループ全社にある約3000台のPCを仮想化する。仮想化システムには米Citrix SystemsのCitrix XenDesktopやVMwareのVMware ESX、認証システムにはCitrix Desktop Delivery ControllerやRSA SecurityのSecureIDを採用した。
これにより同社では仮想化したPCへのアクセス方法を、1.米Wyse Technologyのシンクライアント端末による社内からのアクセス、2.会社から貸与するPCにクライアントソフト「Citrix XenDesktop Receiver」をインストールしてのアクセス、3.SecureIDを利用した社員個人PCやスマートフォンからのアクセス――の3つにした。
仮想PCはCitrix Provisioning Serverで一元管理するようにし、運用管理工数とコストを大幅に削減した。IT統制も強化されたほか、セキュリティを確保しつつ社員の業務環境を多様化できるとしている。
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