正規サイトに類似した偽サイトにアクセスすると、マルウェアをダウンロードしてしまう。
セキュリティ企業のBitDefenderは4月26日、iPadのソフトウェアアップデートを装ってマルウェアに感染させようとする迷惑メールが見つかったとして注意を呼び掛けた。
問題のメールは、「最高のパフォーマンス、新機能、セキュリティ」を提供するという触れ込みで、iTunesソフトウェアの最新バージョンを入手し、iPadのソフトウェアを更新するよう促す。リンク先のサイトは正規のiTunesソフトウェアのダウンロードサイトに似せたものになっている。
しかし、このサイトではユーザーが知らないうちにマルウェアがダウンロードされてしまう。マルウェアはシステムにバックドアを作り、外部から不正にアクセスしてシステムを制御できる状態にしてしまう。さらに、感染しているコンピュータにインストールされているソフトウェアのシリアル番号や、メッセンジャー、POP3メールのアカウント、パスワードも記録してしまうという。
マルウェアの影響を受けるのはWindowsのみ。同社では、iPad用ソフトウェアのダウンロードは公式サイトを利用すべきで、知らない場所からファイルをダウンロードしたり保存したりしてはいけないと忠告している。
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