BitDefenderは、iPhoneの不正利用を促す手口でマルウェアへ感染させる攻撃に注意するよう呼び掛けている。
セキュリティ企業のBitDefenderは、iPhoneをロック解除できると称してマルウェアに感染させる攻撃を発見したと発表した。マルウェアによってユーザーが不正サイトに誘導されるという。
まずユーザーに、ロック解除のアプリケーションを入手できると称した不審なメールを送り付け、ダウンロードサイトにアクセスするよう促す。ユーザーがPCにiPhoneを接続してサイトからアプリケーションをインストールしようとすると、マルウェアの「Trojan.BAT.AACL」が送り込まれる。
Trojan.BAT.AACLは、感染したコンピュータのDNS設定を攻撃者のアドレスに変更してしまう。これにより、ユーザーはインターネットへ接続すると不正サイトに誘導されてしまう。さらに、別のマルウェアにも感染してしまう。
ロック解除をすることで、ユーザーはベンダーの規制に左右されることなく、さまざまなアプリケーションを利用できるようになる。しかし、2009年にはロック解除したiPhoneの情報を盗み出すワームが拡散したケースがあり、ロック解除は非常に危険な行為だとセキュリティ各社が警告を続けている。
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