Windows 7は企業標準のクライアントOSとなるかITmedia リサーチインタラクティブ 第7回調査(2/3 ページ)

» 2010年07月13日 08時00分 公開
[藤村能光,ITmedia]

Microsoft製品が9割以上を占めるオフィスソフト

 ワープロや表計算の機能を統合したオフィススイートソフトウェアの利用状況、今後利用したいソフトウェアなどを調査した。

 現在企業で標準的に利用されているオフィススイートソフトウェアは、Office 2003(49.6%)が半数近くを占めた(図6)。以下Office 2007(23.1%)、Office 2000(10.7%)が続いた。Microsoft Office製品が全体の94.1%を占めている。

 一方、コスト削減を目的とした導入事例が目立つOpenOffice.org、OpenOffice.orgをベースに開発した派生製品であるStarSuite、そしてLotus Symphonyの利用状況は合計で3.4%であり、少数にとどまった。

image 図6:企業標準のオフィスソフトウェア製品(有効回答数:234件) 出典:ITmedia リサーチインタラクティブ/ITR(2010年7月)

更新理由は導入コスト

 オフィススイートソフトウェアの更新・変更の課題では、「導入コスト」が68.8%と最も多く、「作成したマクロプログラムやフォーマットとの互換性」が50.2%、「更新や変更に伴う従業員の生産性への影響」が30.7%で続いた(図7)。

image 図7:オフィススイートソフトウェアを更新または変更する場合の課題(有効回答数:231件、上位3つを回答) 出典:ITmedia リサーチインタラクティブ/ITR(2010年7月)

 図8は、今後導入したいオフィススイートソフトウェア製品を複数選択方式で聞いた結果である。Office 2010(71.7%)が最も多く、OpenOffice.org(35.2%)、Googleドキュメント(22.6%)、Office 2007(21.3%)、Office Web Apps(18.3%)が続いた。

 オフィススイートソフトウェアの更新、変更の主な理由は導入コストだったが。今後利用したい製品としては、オープンソースソフトウェアやSaaSよりもMicrosoft製品が選ばれている。

 導入コストはオフィススイートソフトウェア選定の重要な要因である。だが、オフィススイートソフトウェアは多くの従業員が利用しており、その利用状況をIT部門が完全に管理することは難しい。調査結果からは、ユーザーへの影響、現行製品との互換性、生産性が配慮されている様子がうかがえた。

image 図8:今後利用したいオフィススイートソフトウェア製品(有効回答数:230件、複数回答) 出典:ITmedia リサーチインタラクティブ/ITR(2010年7月)

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