F5は、仮想化環境や汎用サーバでの利用に対応したSSL VPN製品の最新版を発表した。
F5ネットワークスジャパンは7月22日、SSL VPN製品の最新版となる「FirePass 7.0」を発売した。仮想化環境での運用や最新OSなどへの対応が強化された。
従来のFirePassはアプライアンス版のみだったが、最新版には仮想化環境や汎用サーバで運用できるソフトウェア版の「FirePass VE」が追加された。FirePass VEは、VMware ESXおよびESXi 4.0以上で動作し、アプリケーション配信製品「BIG-IP Local Traffiic Manager」との連携によるロードバランシングや最大2000ユーザーの同時接続、vMotionへの対応などを図っている。
VMware Viewを新たにサポートしており、ターミナルサービスを通じてユーザーは仮想デスクトップを利用できるようになる。またCitrix XenAppの連携機能も強化され、クライアントマシンのセキュリティ状態を検査して、厳格なアクセスコントロールを適用できるようになった。
サポートOSに64ビット版のWindows 7やLinux、Mac OS 10.6などを追加したほか、スマートフォンではiPhoneからのリモートアクセスに対応した。MacおよびLinuxではアクセスするマシンのマルウェア対策やファイアウォールなどのセキュリティ対策状況をチェックできる。
FirePass VEの価格は、同時10接続のVE Labが16万円、同100接続のVE 100が144万円、同500接続のVE 500が256万円、同2000接続のVE 2000が528万円となっている。
同社によると、ここ数年は従業員の多様な労働形態の実現を目指す企業からのリモートアクセス需要が年5〜10%ペースで拡大しているという。新製品は、柔軟な運用形態の実現と仮想デスクトップやモバイルデバイスの利用に対応することで、こうした需要に応える。
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