Microsoftは、これまで個人ユーザー向けとしてきた無料セキュリティソフト「Microsoft Security Essentials」を中堅・中小企業でも利用できるようにする。
米Microsoftは9月22日(現地時間)、同社が個人ユーザー向けに無償で提供しているセキュリティソフト「Microsoft Security Essentials(MSE)」を10月初旬からSMB(中堅・中小企業)にも無償で提供すると発表した。企業は同ソフトを10台までのPCに無料でインストールできる。
MSEはMicrosoftが2009年9月に個人向けに提供を開始した無料セキュリティソフト。家庭およびホームオフィス用となっており、法人利用はライセンス条項上できないことになっていた。企業向けセキュリティソフトとしては、有料の「Microsoft Forefront」を提供している。
MSEにはForefrontと同じ技術が採用されており、リアルタイム保護技術で自動的にセキュリティ脅威を遮断し、PCを定期的にスキャンする。そうした作業はバックグラウンドで行われるため、PCの利用を中断する必要がない。Forefrontとの大きな違いは、グループポリシー設定機能、一元的な管理およびリポーティング機能が提供されないこと、サポートが原則としてオンラインのみになるといった点だ。
Microsoftによると、MSEの提供開始以来、多くのSMBから企業での利用を望む声が寄せられたという。MSEの提供範囲を広げることでWindowsのエコシステム全体を安全にすることが、SMBへの提供開始の目的だとしている。
MSEは日本を含む74の市場で25カ国語版が提供されている。
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