FacebookのLikeボタンやmixiチェックが進めるWebサイトのソーシャル化とは何なのか。ネット広告に詳しいオルタナティブ・ブロガー 広屋修一氏が解説します。
(このコンテンツはオルタナティブ・ブログ「広屋修一の「Webマーケティングの進化は続く」」からの転載です。エントリーはこちら。)
mixiが洗練されたTVCMを始めたなあと思っている方、多いのではないでしょうか。そのCM内で、訴求ポイントとして取り上げられているのが「mixiチェック」です。9月上旬の発表時には「FacebookのLikeボタンのパクリではないか?」と叫んだ人もいると思いますが、それがどうであれ、日本における「Webサイトのソーシャライズ」「インターネット広告のソーシャライズ」を本格的に加速させる転機になりそうな予感です。
今まで企業サイトやキャンペーンサイトに来てもらうためには、バナー広告などの広告を打つという第一の波があり、検索広告やSEO対策をするという第二の波がありました。そして今、第三の波としてソーシャルメディアからの誘導が始まり、その進化形として「すべてのWebサイトのソーシャル化」がついに日本でも始まりました。
Webサイトのソーシャル化と表現すると小難しく感じますが、従来形のWebサイト――コンテンツサイトでもショッピングサイトでもブログでもよいのですが――そこに「これはいいねボタン」を付けることで、ユーザーが知り合いにそれを口コミしていく仕掛けを、標準的な方法で大量に作り込んでいくことが「Webサイトのソーシャライズ」です。
トラフィックの集まり方のトレンドは、「たくさん広告出稿しているサイト」から、「不特定多数の人がたくさん検索しているサイト」へと移り、最近は、「知り合いが『いいね!』と言っているサイト」へと移り変わっています。
会員数が世界で5億人を超えたFacebookのソーシャルアド広告には「いいねボタン」が付いていて、Facebook内のファンページへの直接誘導のほか、「いいねボタン」を押した人からつながっている人へのバイラルによる間接的なサイト誘導効果も大きなものになっているようです。
Likeボタン、mixiチェックボタンなどの「いいねボタン」の一般Webサイトへの拡張モデル、すなわちWebサイトのソーシャル化は、国内における「基本トラフィック誘導のトレンド変化」になりそうです。
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