「負け癖」からの脱却――失敗は成功への序章オルタナブログ通信(1/4 ページ)

約240人のブロガーによって日々、ITにまつわる時事情報などが発信されているビジネス・ブログメディア「ITmedia オルタナティブ・ブログ」。今回はその中から、「WikiLeaks」「インターネット」「電化製品」「負け癖」などを紹介しよう。

» 2010年12月17日 16時48分 公開
[森川拓男,ITmedia]

クラウド活用に暗雲?

 もし差し押さえでもしようものならば、もう日本やら欧州やらでアメリカの後塵を拝んでいるライバル各社が鬼の首をとったようにアメリカ国内にサーバを置くことの危険性について喧伝する良いチャンスになったことでしょう。

 Wikileaksのサーバを押収するという先例は作られなかった:一般システムエンジニアの刻苦勉励


 12月7日、世界中を騒がせた内部告発サイト「WikiLeaks」の創設者が逮捕された。末岡洋子氏「欧州の視点」では英警察、WikiLeaksのJ. Assange氏を逮捕で第一報を、その後詳細がWikiLeaksのJ. Assange氏逮捕される(続報)で紹介された。逮捕容疑は「WikiLeaks」と無関係な性的事件。「スウェーデンの検察官は、調査はWikiLeaksとは無関係であり、Assange氏がスウェーデンに送還されても、身柄を米国に引き渡す意志はない」というが、「政治的な含みがある」とも言われており、果たして、今後の展開がどうなるのか、注目されるところだ。

 逮捕劇以前にも「WikiLeaks」に関してはさまざまな報道があり、オルタナブロガーも考察をしている。

 新倉茂彦氏「新倉茂彦の情報セキュリティAtoZ」の本格的な情報戦に入ってきたウィキリークスの相手は誰なのだろう?では、いったい「WikiLeaks」は何と戦っているのかという点を考察。何より重要なのは、「中身の情報もさることながら、情報戦の舞台がインターネットで行われていることと、それを完全に封じ込める方法がないこと。インターネットを利用したこれらのことは今後もっと増えていくように強く感じています。」というところだろう。

 山口陽平氏「一般システムエンジニアの刻苦勉励」のWikileaksのサーバを押収するという先例は作られなかったは、さらに一歩進んで、クラウド活用に対する影響について考察したエントリー。「WikiLeaks」の内容は、簡単にミラーサイトを作って拡散することができるし、一度流れてしまった情報を完全に消すことは難しいだろう。

 「ネットと現実のつながり方、世界と国とのつながり方、社会と個人とのつながり方との間に何らかの新しい解が与えられそうでもあり、いやいや、まだわれわれはそのゴールを知るべき段階に至っていないのではないか? とも感じます」という山口氏のまとめには考えさせられるものがある。何より「残すところ少ない2010年ですが、何かもう1件くらい事件が起きそうですね。」という結びの一文も、実現しそうで怖い今日このごろではないか。

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