「負け癖」からの脱却――失敗は成功への序章オルタナブログ通信(3/4 ページ)

» 2010年12月17日 16時48分 公開
[森川拓男,ITmedia]

教えてくれたのはネット? それとも……

 結局、根本のところは人同士の付き合いである、という点は、いかにテクノロジーが進化しても、石器時代の大昔から何も変わっていないのだと思います。

 mixiの仕様変更「友人のメールアドレスから探す」を恐れるべき理由:永井孝尚のMM21


 インターネットは便利である。昔ならば、調べるのに時間がかかった事柄が、検索すれば簡単に出てくるようになった。また、Q&AサイトやTwitterなどで質問すれば、ポンと答えが返ってくる場合もある。

 しかしその得られた情報は、インターネットが作ったものではない。それを使っている人たちのおかげなのだ。――このことを改めて認識させてくれたのが、永井孝尚氏「永井孝尚のMM21」の教えてくれたのは、ネットではありません。心ある誰かですというエントリーだ。永井氏が指摘するように、「ネットが自動的に何かをしてくれることは」ないのだ。しかし、ネットを当たり前のように使っていると、まるでネットが自動的に答えを返してくれるような錯覚に陥ってしまうかもしれない。

 永井氏は言う。「結局、根本のところは人同士の付き合いである、という点では、いかにテクノロジーが進化しても、石器時代の大昔から何も変わっていない」と。ネットが仲介してくれた、向こう側にいる誰かが、やってくれているのだから。本当にそのことは忘れないようにしたい。

医薬品のネット販売を改めて考える

 12月2日にケンコーコムの行政訴訟の第2回口頭弁論がおこなわれました。この訴訟では、厚生労働省が一般用医薬品のネット販売を規制する法令を発したことに対して、ケンコーコムが取り消しの求めを行っています。

 行政をぶん投げる:ぶん投げブログ


 日々の生活に追われてしまうと、自分に関連するニュース、また大きく報じられているニュースに関しては敏感になっても、一度落着して継続案件となっているニュースにまでは目が届かないことが多い。吉田氏が取り上げた一般用医薬品のネット販売に関する行政訴訟の件も、その1つだった。

 厚生労働省が一般用医薬品のネット販売を規制する法令を発したことに対して、ケンコーコムが取り消しを求めている行政訴訟の第2回口頭弁論が、12月2日に行われたという。今回の口頭弁論では、「省令の施行前後で薬害や医薬品販売時の情報伝達がどう変わっているのかを比較すべきではないかと促した」というのが注目点だ。単に「ネット販売」対「対面販売」として議論を矮小化すべきではない。

 第3回の口頭弁論は2月17日に開催予定という。裁判所の判断を、吉田氏同様に注視したい。

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