SamsungのノートPCに、ユーザーのキーボード入力を記録するマルウェアが仕込まれていると一部メディアが報じて騒ぎになった。
Samsung ElectronicsのノートPCに、ユーザーのキーボード入力を記録するマルウェアが仕込まれていると一部メディアが報じる騒ぎがあった。Samsungはこの情報を正式に否定。F-Secureなどの大手セキュリティソフトメーカーも、自社のソフトで問題のマルウェアは検出されなかったとして、報道は誤りだったと断定した。
SamsungやF-Secureによると、誤解が生じたのは、「VIPRE」というウイルス対策ソフトがWindowsディレクトリにある「SL」というディレクトリを、誤って「StarLogger」というキーロガーと認識してしまったことが原因だという。
SLというディレクトリは、MicrosoftのLive Applicationのスロベニア語版を導入すると作成される。一方、StarLoggerもSLという名称のディレクトリを使っていることから、VIPREで誤検知されてしまったとみられる。
VIPRE提供元のセキュリティ企業GFI Softwareはブログで誤検知の事実を認めて謝罪した。問題は更新版の定義ファイルで修正したとしている。
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