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» 2011年04月22日 17時00分 公開

オルタナブログ通信:自粛を自粛せよ――“悪魔のサイクル”から脱し、復興を目指すために (2/4)

[森川拓男,ITmedia]

リアルタイムで正確な情報の発信を

 政府がネットでのデマを問題視し、デマ情報削除を進めているようです。しかし、今必要なのは問題情報を消すことではなく、正しい情報の広報をより、リアルタイム化し誤解の拡散を止めることでしょう。

 「福島第一ライブカメラがものすごい爆発を捉えた?」今、デマ対策に必要なリアルタイム広報:坂本英樹の繋いで稼ぐBtoBマーケティング


 震災時、情報の発信・収集という点でネットの役割は大きかったが、同時にデマ情報の発信・拡散が行われたのも事実だ。これに対して、「政府がネットでのデマを問題視し、デマ情報削除を進めている」ことが、坂本英樹氏「坂本英樹の繋いで稼ぐBtoBマーケティング」の「福島第一ライブカメラがものすごい爆発を捉えた?」今、デマ対策に必要なリアルタイム広報で紹介された。坂本氏は冒頭のように指摘し、「多くの人が不安な状態で、政府や大企業が情報を隠していると疑う心理状態にある中、デマが広がり始めたら、いち早く反応し、途中経過でいいから情報をリアルタイムに流すべき」だという。

 一度ネット上に拡散したデマ情報を完全に削除することは、不可能に近い。しかも、デマはTwitterなどを通じて一気にばら撒かれがちなのでたちが悪い。坂本氏は、「デマを減らしたいのであれば、情報の伝達スピードをもっと上げ、リアルタイム化をめざすべきとき」と言い、「複数のリアルタイムなモニタリング方法の提供が必要」とも提言している。

 坂本史郎氏「坂本史郎の【朝メール】より」の「福島県民お断り」スタンドやレストランでの風評被害って本当なの?で取り上げられたような、あり得ない風評被害も起こっているらしい。正確な情報を、素早く伝達することこそ、いま求められている。

 ここで注意しておきたいことがある。それは谷誠之氏「谷誠之の 「カラスは白いかもしれない」」の「定量的に示しなさい」と言うけれどにて指摘されたことだ。われわれは政府や東京電力などが発表する数値に踊らされる傾向にあるが、いま一度落ち着いて見る必要があるということだ。

 また、ネットを使った動きでは、永井孝尚氏「永井孝尚のMM21」の【皆様に感謝!】 風評被害対抗「頑張れ被災地フェア」が全国に広がっていますというような素晴らしい動きも起こっている。ぜひ賛同していきたい。

ペットも大事な家族の一員

 被災された方の中には、損害の程度が命にかかわるほどではなかった方もたくさんおられるだろう。飼っていたペットも無傷であった。しかし避難所でペットを飼うことは許されていない。

 人と犬の命の軽重ではなく被災された方々のQOLの問題として。:モノを買わなくなった時代、ほな何やったら買うてもええねやろ?


 被災地の動物たちはどうなったのだろうか。ペットを飼っている人たちからすれば、犬や猫も大切な家族のはず。しかし多くの避難場所には、人間はいても、ペットの姿はない――。

 しばらくしてペットの受け入れ構想を発表した市長の存在や、ペットたちを保護している団体などについての報道も見聞きするようになってきたころ、とあるツイート――「行方不明がまだ1万人以上いるのに、犬の心配してる場合じゃないでしょ」が現れ、論争にまで発展した。

 廣江慈郎氏「モノを買わなくなった時代、ほな何やったら買うてもええねやろ?」の人と犬の命の軽重ではなく被災された方々のQOLの問題として。で指摘されたように、これは大きな間違いだと筆者は思う。「池田氏のミニブログ記事は、被災された方々に対し、命は助かったのだから犬くらい我慢しろ、という意味に聞こえてしまう」のだ。だが犬などのペットは、坂本英樹氏の「犬か人か?」の問題ではない:佐賀県武雄市の被災ペット受け入れを支持するでも指摘されたように、「なかなか疎開が進まない」中でも、「逃げる勇気を与えてくれる」存在なのだ。避難を勧告されてもできない人の中には、ペットなど動物の存在がある人も少なくないのだ。「犬か人か?」という問題ではないのだ。

 西脇資哲氏「IT世界の車窓から」の東日本大震災の最大余震が高速道路上で襲ってきた・・・では、個人的なボランティアとして「被災ペットの救出」を行ったことが報告された。内容は「避難所に居るペットを首都圏の動物保護センターへ移送すること」だったが、このような動きの一つひとつが、大切な命を救うことにつながると期待したい。

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