「在宅勤務」と「在宅経営」の違いオルタナブログ通信(2/3 ページ)

» 2011年06月18日 10時00分 公開
[森川拓男,ITmedia]

続々・在宅勤務について考える

 「会社でないと得られない仲間意識」「企業への帰属意識」「お互いに働いている姿を確認し合う行為」...も、在宅勤務普及を阻んでいるのかもしれません。

 在宅勤務普及を阻む壁、そしてそれを崩す可能性を持つエンタープライズ・ソーシャルウェア:永井孝尚のMM21


 今年は節電対応もあって、「在宅勤務」がキーワードの1つになっている。今回も、いくつかのエントリーをピックアップしよう。

ブロガー ブログ 在宅勤務、こう考える
上田修子氏 実践!SixDegree 在宅勤務とビジネスタイム
片岡麻実氏 片岡麻実の人生サバイバル 在宅勤務でワーク・ライフ・バランスを実現しよう -Skype編-
佐々木康彦氏 平凡でもフルーツでもなく、、、 「在宅勤務」と「在宅経営」は全然別モノ
永井孝尚氏 永井孝尚のMM21 在宅勤務普及を阻む壁、そしてそれを崩す可能性を持つエンタープライズ・ソーシャルウェア
吉政忠志氏 ベンチャービジネス千里眼 在宅勤務とセキュリティ 〜最低限のコストで実現するには?〜
ついに自宅以外に仕事場を確保しました!(脱在宅勤務)

 これらは大きく分けて、2種類の立場で書かれている。

 永井孝尚氏「永井孝尚のMM21」は、サラリーマンの立場で書き、上田修子氏と片岡麻実氏「片岡麻実の人生サバイバル」、佐々木康彦氏「平凡でもフルーツでもなく、、、」は、自営やフリーランスの立場で書いている。

 前者の立場から見てみよう。永井氏の在宅勤務普及を阻む壁、そしてそれを崩す可能性を持つエンタープライズ・ソーシャルウェアは、在宅勤務を阻む要因を紹介し、「これらは日本企業のよさでもあ」ると指摘している。「これらを生かしつつ、いかに在宅勤務を展開するか、が『在宅勤務』普及のカギ」だという。

 後者の立場で見る「在宅勤務」は、佐々木氏の「在宅勤務」と「在宅経営」は全然別モノで指摘されるように、「それこそ大企業にお勤めの方が行う(行えと強制される)『在宅勤務』と、独立自営でオフィスを借りずに(借りる力が無い場合においての)自宅で仕事する『在宅経営』は全然違うレンジ、レイヤーの話しのはずで、これを区別というか、読む側もどういう背景(環境)の人が、その在宅勤務(経営)を推奨するなり、否定的な見解を示しているのか、併せて読み取っていかないと何かズレズレになってしまう」のだ。上田氏や片岡氏のエントリーも合わせて読んでほしい。

検索とソーシャルメディア

 GoogleやYahoo!を始めとするサービスは頻繁に利用しますが、そこで見つけ出す事ができる情報が何時の情報なのかっていうのが問題になることが実際にあります。

 Googleは古文書収集家である論:THE SHOW MUST GO ON


 インターネットを使って調べものをするときサーチエンジンを使う人は多いだろう。しかし、岩永慎一氏「THE SHOW MUST GO ON」のGoogleは古文書収集家である論では、「GoogleやYahoo!を始めとするサービスは頻繁に利用しますが、そこで見つけ出す事ができる情報が何時の情報なのかっていうのが問題になることが実際にある」と指摘。「正確性も勿論ですが、当該サービスの歴史が長くなればなるほど蓄積される情報は古文書化してくる可能性が高くなる」からだ。「もちろん過去の経緯とかを調べる際にはそれらはとても良い情報」だが、多くのユーザーがそうとは限らない。

 「Googleも知らない自分の動きをFacebookは個人名特定の状態で知っている」現状、調べ物はFacebookで、が主流になっていくのだろうか?

 いや、そうではないとするのが、高橋誠氏「点をつなぐ」のソーシャルと検索だ。「最近、FacebookとGoogleを比較して、これからは検索よりもソーシャルグラフだとか、通常の検索よりソーシャル検索だみたいな話を聞くことがありますが、個人的には、自分が欲しい情報を得るには、通常の検索の方が便利」だという。ソーシャルメディアの場合、「友達が自分が知りたいことについて詳しいかどうかは分からない」からだ。「検索ならうまく探せば一発で答えが出て」くるという。

 高橋氏の言うように、「ソーシャルと検索は対立するものではなく、それぞれの特徴を生かしながら利用していくべきもの」だろう。

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