Intel決算、5期連続で過去最高の売上高 データセンターやモバイルがけん引

Intelの4〜6月期決算は、売上高が130億ドルを突破し、過去最高を更新した。モバイル端末の普及、データセンターの増加、新興国市場の成長などが業績に反映された。

» 2011年07月21日 07時08分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Intelが7月20日(現地時間)に発表した2011年第2四半期(4〜6月期)の決算は、すべての部門が堅調で、売上高は5期連続の過去最高となった。売上高は前年同期比21%増の130億3200万ドル、純利益は2%増の29億5400万ドル(1株当たり54セント)だった。非GAAPベースの1株当たり純利益は59セントで、Thomson Reutersがまとめたアナリスト予測の51セントを上回った。

 営業利益はほぼ横ばいの39億3500万ドル、粗利益率は前年比6.6ポイント下がり、61%だった。

 部門別では、サーバ向けプロセッサを扱うデータセンターグループの売上高が前年同期比15%増の24億3600万ドル、PCクライアントグループの売上高が11%増の83億2100万ドル、Atomプロセッサおよびチップセットの売上高が15%減の3億5200万ドルだった。また、前四半期に買収したMcAfeeInfineonの無線部門(現在はモバイルコミュニケーション部門)から10億ドルの売り上げがあった。

 地域別の売上高比率は、日本を除くアジア・太平洋地域が57%、米国および南米が22%、欧州が12%、日本が9%だった。

 ポール・オッテリーニ社長兼CEOは「売上高が初めて130億ドルを超えるという記念すべき業績を達成した。企業からの強い引き合い、モバイル端末の普及、データセンターの増加、新興国市場の急速な成長がこの記録的な業績を生み出した」と語った。

 2011年第3四半期(7〜9月期)の見通しについては、売上高を140億ドルプラスマイナス5億ドルと、さらに最高額を更新する予測。粗利益率は64%プラスマイナス2ポイントと見込んでいる。

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