Oracle決算は増収増益 不調のハードウェアのハイエンドシフトを強調

マーク・ハード社長は、ハードウェア収入の2期連続減少はローエンドサーバの不調が原因とし、ハイエンド製品へのシフト中であることを強調した。

» 2011年09月21日 17時49分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Oracleが9月20日(現地時間)に発表した第1四半期(6〜8月期)決算は、売上高が83億7400万ドルで前年同期比12%増、純利益は36%増の18億4000万ドル(1株当たり利益はGAAPベースで36セント、非GAAPベースでは48セント)だった。ソフトウェア収入は好調だったが、ハードウェアの新規販売が前期に続いて減収となった。非GAAPベースの1株当たり利益は、Thomson Reutersがまとめたアナリスト予測の47セントを上回った。

 営業利益は前年同期比40%増の26億8300万ドルで、営業利益率は前期より8ポイント減の32%(前年同期比では6.5ポイント増)だった。売上高を分野別にみると、新規ライセンス収入が17%増の14億9800万ドル、ライセンス更新およびサポート収入は17%増の40億2200万ドルだった。サービス収入は10%増の11億8000万ドルとなった。

 ハードウェア収入は1%減の16億7400万ドルで、売上高全体に占める割合が前年同期より3ポイント落ち、20%になった。ハードウェアの新規販売が5%減だった。マーク・ハード社長は「Exadata、Exalogic、SPARC Mシリーズといったハイエンドサーバは好調だったが、ローエンドサーバの売り上げが減少した。利益率の高いハイエンド製品にシフトすることで、ハードウェアの粗利益率は48%から54%に増加している」と語った。

 ラリー・エリソンCEOは「われわれは来週、新プロセッサSPARC T4とハイエンドサーバのSPARC SuperClusterを発表する。」と語った。

 第2四半期(9〜11月期)の見通しは、非GAAPベースの純利益が1株当たり56セント〜58セントになると予測した。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ