モバイルセキュリティ市場規模は23億円、2015年には93億円に――IDC調べ

IDC Japanは、モバイルセキュリティ製品市場が2015年までに年平均36.5%ペースで成長すると予測する。

» 2011年10月04日 11時45分 公開
[ITmedia]

 調査会社のIDC Japanは10月4日、国内モバイルセキュリティ市場に関する調査結果と予測を発表した。2010年の市場規模は23億円で、2010年〜2015年における年平均成長率(CAGR)32.2%で拡大し、2015年に93億円になると予測する。

 モバイルセキュリティ市場は、アイデンティティ/アクセス管理、セキュアコンテンツ/脅威管理、モバイルセキュリティ/脆弱性管理、その他のモバイルセキュリティで構成されるという。

 アイデンティティ/アクセス管理では認証関連の製品需要が高まり、2010年の3億円から2015年には15億円になると予測(CAGRは36.5%)。セキュアコンテンツ/脅威管理では、マルウェア対策や盗難/紛失時の情報漏洩対策の需要が高まり、2010年の14億円から2015年には58億円になる予測する(CAGRは33.1%)。

 同社が4月に実施したユーザー調査結果では、モバイル機器の導入で「問題が発生した」企業が44.4%に上り。特にセキュリティやコンプライアンスの問題が多かったという。ソフトウェア&セキュリティ リサーチマネージャーの登坂恒夫氏は、「ユーザーはスマートフォンなどのモバイルデバイスの活用について、早めに社内コンプライアンスに準拠したポリシーを明確にする必要があり、ベンダーはポリシー設計の段階から積極的に関わるべき」と指摘している。

国内モバイルセキュリティ市場 セグメント別売上予測、2010年〜1015年(出典:IDC Japan)

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