ジョブズ氏死去に便乗する詐欺の手口、FacebookやGoogleで横行

Facebookでは「ジョブズ氏をしのんで1000台のiPadを無料提供します」というリンクが出回り、Google検索にも別の詐欺サイトへのリンクが表示されていたという。

» 2011年10月07日 08時13分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 Appleのスティーブ・ジョブズ氏死去のニュースに便乗し、FacebookやGoogleを使ってユーザーをだまそうとする手口が出現しているという。セキュリティ企業各社が10月6日のブログで注意を呼び掛けた。

 Facebookには訃報の発表から数時間後に、「アップルはジョブズ氏をしのんで1000台のiPadを無料提供します」という詐欺サイトへのリンクが掲載されたという。応募するためにはFacebookでリンクを共有する必要があり、実際にこのURLを紹介する投稿が増えていることから、だまされるユーザーも多いようだとTrend Microは伝えている。

 だます側の目的は、自分たちのWebサイトへのトラフィックを増やしてアフィリエート収入を稼ぐことにあるとみられる。Sophosによれば、リンク先のページではユーザーがどこからアクセスしているかを自動的に判別し、スペイン語や英語などそれぞれの国に合わせた言語を表示する仕組みになっているという。

 一方、F-Secureのブログでは、Googleで「Steve Jobs funeral」を検索すると、最初のページに詐欺サイトが表示されたと伝えた。このサイトは「stevejobsfuneral.com」というURLを使い、Macbookが当たると称して電子メールアドレスの登録を促している。さらに、ジョブズ氏追悼の名目でApple製品の購入を呼び掛けているが、こちらも製品が売れるごとにサイト運営者にアフィリエイト収入が入る仕組みになっているという。

 注目のニュースや有名人に関する話題を金儲けやマルウェア配布に利用しようとする手口は常にネットで横行しており、だまされて安易にリンクをクリックしてはいけないとセキュリティ各社は呼び掛けている。

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